
足の甲には、小さな骨や関節、足指を動かす腱などが集まっています。
そのため、足の甲の痛みには、
- 靴や靴ひもによる圧迫
- 足指を反らす腱への負担
- 中足骨の疲労骨折
- 打撲や捻挫
- 足部の関節機能障害
- 筋膜性疼痛症候群(MPS)
- 痛風などの炎症性疾患
- CRPSなど外傷後の疼痛
といった複数の要因が考えられます。
特に、強い腫れや赤みがある、体重をかけられない、運動量を増やしてから一点だけ強く痛む場合は、まず病院での確認が必要です。
足の甲には骨・関節・腱が集まっています
足は、足根骨、中足骨、足指の骨が複数の靱帯で結ばれ、縦と横のアーチを形成しています。
さらに筋肉や腱が足部を支えているため、繰り返し衝撃が加わると、骨・軟骨・靱帯・腱などに障害が生じることがあります。
「足の甲が痛い」といっても、痛む位置によって確認する場所は異なります。
- 足首に近い部分
- 足の甲の中央
- 親指側
- 小指側
- 足指の付け根に近い部分
など、痛みの場所を詳しく確認することが大切です。
また、押した時だけ痛むのか、歩くと痛むのか、靴を履くと痛むのかによっても、考えられる状態は変わります。
靴や靴ひもの圧迫による痛み
足の甲の痛みで、比較的分かりやすい原因の一つが靴による圧迫です。
靴のサイズが合っていない、甲の高さに対して靴が浅い、靴ひもを強く締めすぎている場合には、足の甲の皮膚や腱、神経周辺に負担がかかります。
特に、
- 新しい靴に替えてから痛くなった
- 靴を脱ぐと楽になる
- 靴ひもの部分に沿って痛む
- 甲に赤い跡が残る
といった場合は、靴の圧迫も確認します。
ただし、「靴が原因だろう」と思っていても、腫れや骨の圧痛がある場合は、別の状態が重なっていないか確認が必要です。
足指を反らす腱に負担がかかることがあります
足の甲には、足指や親指を上へ反らす腱が通っています。
長時間の歩行、ランニング、坂道、靴による圧迫などが重なると、これらの腱の周辺に痛みが出ることがあります。
腱周辺の問題では、
- 足指を反らすと痛い
- 歩く時に足の甲が痛む
- 腱に沿って押すと痛い
- 運動後に痛みが強くなる
といった症状がみられることがあります。
ただし、「腱炎」という診断名だけで、現在の痛みをすべて説明できるとは限りません。
足首や足部の関節の動きが低下し、特定の腱へ負担が集中している場合もあります。
中足骨の疲労骨折には注意が必要です
疲労骨折は、一度の強い外力で折れる通常の骨折とは異なり、同じ場所へ繰り返し負荷が加わることで生じます。健康な骨でも、弱い力が長期間繰り返されれば骨折することがあります。
足の甲には中足骨があるため、
- ランニングを始めた
- 急に歩く距離が増えた
- スポーツの練習量を増やした
- 硬い路面で繰り返し運動した
- 痛みを我慢して運動を続けた
といった後に、足の甲が痛くなる場合は注意が必要です。
疲労骨折では、
- 骨の一点を押すと強く痛む
- 走る、跳ぶ、歩くと痛む
- 休むと一時的に軽くなる
- 徐々に痛みが強くなる
- 腫れが出る
ことがあります。
初期には画像検査で分かりにくい場合もあるため、疑わしい時は病院で経過を含めて確認してもらうことが大切です。
足部の関節機能障害が影響することもあります
足の甲には、複数の小さな関節があります。
これらの関節は、歩く時にわずかに動きながら、地面からの衝撃を受け止めています。
ところが、捻挫や打撲、長時間の立ち仕事、歩行量の増加などをきっかけに関節の細かな動きが低下すると、
- 歩くと足の甲が詰まる
- しゃがむと痛い
- 足首を動かしにくい
- 特定の場所へ体重が集中する
- 靴を履くと甲が窮屈に感じる
といった症状が出ることがあります。
痛みが腱の近くにあっても、その背景に関節の動きの問題が重なっている場合があります。
おおしま接骨院では、痛む場所だけでなく、足首・足根部・中足部の動きも確認します。
筋膜性疼痛症候群(MPS)による関連痛
足の甲の痛みが、必ずしも足の甲そのものから生じているとは限りません。
すねやふくらはぎ、足指を動かす筋肉などに筋膜性疼痛症候群(MPS)が生じると、足首や足の甲へ関連痛が広がることがあります。
MPSが関係している場合には、
- 痛む場所とは少し離れた筋肉を押すと、足の甲に痛みが響く
- 長く歩くと徐々に痛みが増える
- 日によって痛む範囲が少し変わる
- 画像検査では明確な異常が確認されない
といったことがあります。
骨や腱に問題が見つからない場合でも、筋肉の状態を確認することで症状の背景が確認できることがあります。
突然赤く腫れて痛む場合は痛風にも注意
痛風というと足の親指の付け根が有名ですが、足関節、足の甲、アキレス腱の付け根などに激しい痛みが起こることもあります。
特に、
- 捻った覚えがないのに突然激痛が出た
- 赤く腫れて熱を持っている
- 軽く触れるだけでも強く痛む
- 過去にも同じような発作がある
場合は、単なる筋肉や関節の痛みと自己判断せず、病院を受診してください。
発赤や熱感は、痛風だけでなく感染などでも起こるため、早めの医学的評価が必要です。
外傷後に強い痛みが続く場合はCRPSにも注意します
捻挫、骨折、打撲、手術などの後に、外傷の程度から考えて強すぎる痛みが続く場合には、複合性局所疼痛症候群(CRPS)も確認する必要があります。
CRPSでは、持続する痛みに加えて、
- 軽く触れただけでも強く痛む
- 腫れが続く
- 皮膚の色や温度が左右で異なる
- 発汗の変化がある
- 足首や足指を動かしにくい
- 毛がたくさん生えてくる
など、感覚・自律神経・運動機能に関係する変化がみられることがあります。外傷や手術を契機として発症し、足や足首の機能や歩行に影響する場合があります。
疑わしい症状がある場合は、接骨院だけで判断せず、病院での評価を優先します。
おおしま接骨院で確認すること
足の甲の痛みがある場合は、主に次の点を確認します。
- いつから痛むのか
- 外傷の有無
- 痛む場所と範囲
- 骨を押した時の痛み
- 腫れ・赤み・熱感
- 足指や足首を動かした時の変化
- 足部の関節の動き
- すねやふくらはぎの筋肉の状態
- 立位・歩行時の荷重
- 靴や靴ひもの状態
- スポーツや歩行量の変化
- 痛みが日常生活へ与える影響
骨折や強い炎症などが疑われる場合には、施術よりも病院での検査を優先します。
明らかな問題が確認されず、関節機能障害やMPSの関与が考えられる場合は、状態に応じて施術内容や施術間隔をご提案します。
早めに病院で確認した方がよい症状
次のような場合は、早めに病院を受診してください。
- 体重をかけられない
- 骨の一点を押すと非常に痛い
- 強い腫れや変形がある
- 赤みや熱感、発熱がある
- 運動量を増やしてから痛みが徐々に悪化している
- 足先の感覚が低下している
- 外傷後、触れるだけでも激しく痛む
- 皮膚の色や温度に左右差がある
- 傷や皮膚の変色がある
- 痛みが急速に悪化している
骨折、感染、痛風、神経障害、CRPSなどが疑われる場合には、画像検査や医学的な評価が必要です。
足の甲の痛みでお困りの方へ
足の甲の痛みは、腱炎や靴の圧迫だけでなく、疲労骨折、関節機能障害、MPS、痛風など、さまざまな要因によって起こります。
「レントゲンでは異常なしと言われた」
「靴を替えても痛みが続く」
「歩くと足の甲が詰まるように痛む」
「運動していないのに突然腫れた」
同じ「足の甲の痛み」でも、確認するべき内容は異なります。
おおしま接骨院では、痛む場所、骨や腱の状態、足部の関節の動き、筋肉、立ち方や歩き方などを確認します。
痛みが続いている場合は、原因を一つに決めつけず、症状の背景を確認することが大切です。
お困りの方はご相談ください。







