緊張性頭痛

緊張性頭痛

緊張性頭痛の基礎知識

Point
【緊張性頭痛とは】
緊張性頭痛は、頭や後頭部、首にかけての筋肉が過緊張することにより発生すると考えられている頭痛で、筋緊張型頭痛とも言われます。
筋肉の緊張で起こりますから、身体的なストレスや、精神的なストレスが重なることによっても発生したり、症状が悪化します。
緊張性頭痛と確定するためには、頭のCTやMRI検査を行い、他に重篤な疾患が無いか調べることもあります。
痛み止めや筋弛緩薬等による対処療法が基本になっていますが、日常生活を見直したり、リラックス出来る時間を持つようにするなど、日頃から注意することも大切です。
今まで経験したことのないような痛みや、ろれつが回らない、物が二重に見える、吐き気がするなどの症状が出た場合には、すぐに脳神経外科に受診しましょう。

緊張性頭痛について

頭が痛い人
  • 緊張のしすぎや、精神的なストレスが関係していると考えられている頭痛
  • 精神的なストレスや、身体的なストレスが重なることによって頭痛が悪化すると言われている
    ・身体的なストレス:長時間同じ姿勢や、過剰な肉体労働
    ・精神的なストレス:人間関係や、悩み、仕事の待遇や満足度など様々なことが関連
  • 緊張性頭痛は頭痛全体の約7割を占めると言われている

緊張性頭痛とは、最も多く見られる頭痛です。

年齢や性別を問わず子どもからお年寄りまでどの年齢層でもみられ、時々頭痛がするタイプ(反復性緊張性頭痛)と、毎日のように頭痛がするタイプ(慢性緊張性頭痛)とあります。

緊張性頭痛の症状

  1. 頭全体が帽子をかぶったように締め付けられるような痛みが特徴
  2. 頭全体やこめかみ、後頭部が痛む
  3. 同じような痛みが毎日、数日おきで起きる
  4. 頭痛以外にめまいや頭、首、肩のコリを伴うこともある
  5. 目の周りの眼輪筋や、顎の筋肉(咬筋や側頭筋)、首や肩周囲の筋肉を柔らかくすると頭痛が改善することがある( 動かしたり温めたりすると痛みが軽くなる )
  6. 偏頭痛で吐き気や嘔吐、閃輝暗点(視界がチカチカしたりモヤモヤしたものが見えたり、光や音に過敏になる)が見られるが、緊張性頭痛では見られない

緊張性頭痛の誘因

緊張性頭痛は体のストレス(身体的ストレス)と心のストレス(精神的ストレス)が重なることによって起こると考えられています。

身体的ストレスとは、長時間の同じ姿勢(デスクワークや車の運転)、枕が合わない、不良姿勢、体の冷え、寝不足などが考えられます。

精神的ストレスとは家庭内のトラブルや仕事場での人間関係、怒り、悲しみ、不安や恐怖が筋肉を緊張させ、頭痛の誘因となります。

このような精神的ストレスを誘因とする緊張性頭痛は生真面目な性格や几帳面な性格、こだわり、頑固な性格の方がなりやすいと言われています。

また、結婚、離婚、就職や退職、引越など生活環境の変化に伴って悪化することが多くみられます。

緊張性頭痛の検査

レントゲン写真を見る人

緊張性頭痛を判断するうえで最も大切なのは問診です。

頭痛の起こり方、持続時間、どこが痛むか、どんな痛みか、が判断には大事です。

頭に何かあるのではないかと心配になるかもしれませんが、CTやMRIで判断できる頭痛はごく一部で、緊急性の高い症状が無い限り必要はありません。

手や足が動かしづらい、しびれるなどの症状がある場合、CTやMRIを撮影することがあります。

緊張性頭痛の治療

頭痛時の治療の多くは鎮痛消炎薬の服用でまずは鎮痛消炎薬の使用がすすめられます。

一方、消炎鎮痛剤を慢性的に使用しているとかえって頭痛が誘発されることもありますが、これを薬剤誘発性頭痛といいます。

薬剤誘発性頭痛は薬を減らしたり止めたりした方がいいのですが、痛みがあるとつい飲んでしまう方が多いようです。

薬に頼らないで緊張性頭痛を改善しようとした場合、整体やカイロプラクティクなどの治療院で治療することが多いと思いますが、整体院や治療院は様々な考え方、治療法がありますので事前にホームページで治療方法、治療に対する考え方などを確認して、自分に合った治療方法を見つけましょう。

緊張性頭痛だけではなく、どの痛みにも言えることですが、とにかく今ある痛みを取り除いたり軽減させることです。

痛みは火事のようなもの、最初は小さな炎ですが、放っておくと燃え盛り、なかなか消火しづらくなってしまい、体のアチコチが痛くなったり、痛みがとれづらくなってしまうことがあります。

そうしないためにもなるべく早い段階で治療することが大事です。

西洋医学(病院・整形外科など)での治療方法

  1. 日常生活の指導
  2. 消炎鎮痛剤(痛み止め)や内服薬などの薬物療法
  3. 湿布などのお薬を使った療法
  4. 牽引、赤外線、超音波、温熱療法などの理学療法
    治療機器を使った療法
  5. 運動療法・徒手療法
    ストレッチ・マッサージや可動域訓練などの手技療法
  6. ブロック注射、トリガーポイントブロックなどの注射
    痛みを止めるための注射

などが行われます。

上記の治療で症状が変化しなかった場合、接骨院や整体院に行き、治療をする方もかなり多いようです。

東洋医学(接骨院や整骨院、整体院)での治療法

投薬や注射、手術は出来ないため、保存療法(手技療法)のみとなります。

治療方法はそれぞれの院で違い、独自の矯正法や治療方法を採用しているところもかなりあります。

  1. マッサージ療法
    症状のある場所を手や肘などを使ってマッサージすることで、症状の緩和を促します。
  2. 牽引、赤外線、温熱療法などの理学療法
    整形外科と同じく、治療機器を使った療法。
  3. 整体・カイロプラクティクなどの手技療法
    全身からのアプローチで施術を進めるところもあります。

緊張性頭痛の対処法

  1. ストレスをなるべく解消する
  2. リラックス(脱力)する時間を設ける
  3. 運動する
  4. 筋肉の緊張をほぐす(体の力を抜く)
  5. からだを温める
  6. 甘いものを控えて栄養をしっかりと摂る

頭痛の原因となっている生活習慣や考え方を修正するだけでよくなることも珍しくありません。

首肩の施術風景

こんな悩みはありませんか?

  1. 頻繁に起こす頭痛で生活がままならない
  2. 朝から頭痛で一日が憂鬱
  3. 痛みで不安
  4. 痛みを伴わないやさしい施術を探している

痛みが続くと生活の質が低下してしまいますので、悪化させないためにも早めの対処が大切です。

あなたは今の状態に満足していますか?

痛みなどの症状は様々な原因で発生します。
自己判断はせずに必ず専門家の指示を仰ぎましょう。

おおしま接骨院では独自の施術法や気功、ヒプノセラピー、カウンセリングなどを駆使し、悩みの根本的な解決を目指しています。