【緊張型頭痛(緊張性頭痛)とは】
緊張型頭痛は、頭の両側や後頭部、首などに、締めつけられるような痛みや重さを感じる頭痛です。「緊張性頭痛」「筋緊張型頭痛」と呼ばれることもあります。
頭や首・肩の筋肉にみられる緊張や圧痛は、緊張型頭痛に関係する要素の一つです。
しかし、筋肉の硬さだけで起こるとは限らず、睡眠不足、疲労、長時間の同じ姿勢、心理的なストレス、痛みを感じ取る神経の働きなど、複数の要素が重なっていると考えられています。
頭痛の種類を見分けるうえでは、頭痛の起こり方、痛む場所、持続時間、随伴症状などを詳しく確認することが大切です。
CTやMRIは緊張型頭痛そのものを映し出す検査ではありませんが、別の病気が疑われる場合に行われることがあります。
医療機関では、症状や頻度に応じて薬による対症療法や予防的な治療が検討されます。
あわせて、日常生活を見直し、無理なく身体を動かすことや、睡眠と休息を確保することも大切です。
緊張型頭痛について
緊張型頭痛は、年齢や性別を問わずみられる、代表的な一次性頭痛の一つです。一次性頭痛とは、脳の病気などの症状として起こるのではなく、頭痛そのものが病態であるものを指します。
頭痛が起こる頻度によって、時々起こる「反復性緊張型頭痛」と、月の半分以上の日に頭痛が続く「慢性緊張型頭痛」などに分けられます。
緊張型頭痛にみられる主な症状
- 頭の両側や全体が締めつけられるように痛む
- ズキズキするというより、圧迫感や重さを感じる
- 痛みの強さは軽度から中等度であることが多い
- 歩行や階段の上り下りなど、日常的な動作では悪化しにくい
- 頭痛は30分程度でおさまることもあれば、数日続くこともある
- 後頭部、こめかみ、首、肩、顎などに圧痛やこりを伴うことがある
- 動いたり温めたりすることで、首や肩のつらさとともに頭痛が軽くなることがある
片頭痛では、ズキズキする痛み、動くと悪化する痛み、吐き気や嘔吐、光や音への過敏などがみられます。一方、緊張型頭痛では強い吐き気や嘔吐は一般的ではありません。
ただし、緊張型頭痛でも光または音をつらく感じることがあり、緊張型頭痛と片頭痛の両方を持つ方もいます。一つの症状だけで自己判断せず、いつもと違う頭痛や判断に迷う頭痛は医療機関へ相談しましょう。
緊張型頭痛の誘因
緊張型頭痛は、何か一つの原因で起こるというより、身体的・心理的な負担が重なったときに起こりやすくなると考えられています。
身体的な負担としては、デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢が続くこと、身体の冷え、疲労、運動不足、睡眠不足などがあります。
心理的な負担としては、仕事や家庭での悩み、人間関係、怒り、悲しみ、不安、緊張などが挙げられます。結婚、離婚、就職、退職、引っ越しなど、生活環境が大きく変わる時期に頭痛が増える方もいます。
ただし、性格だけに原因を求めることはできません。同じ出来事でも身体の反応は人によって異なります。その方の生活状況や身体の状態を含めて考えることが大切です。
緊張型頭痛の確認と検査
頭痛の種類を見分けるうえで、最も重要なのは詳しい聞き取りと身体の状態の確認です。
- いつから始まったか
- 急に起こったか、徐々に起こったか
- どこが、どのように痛むか
- どのくらい続き、月に何日くらい起こるか
- 動くと悪化するか
- 吐き気、光や音への過敏、しびれなどを伴うか
- 痛み止めを月に何日使っているか
こうした情報が、頭痛の種類や医療機関での検査の必要性を判断する手がかりになります。
すべての頭痛にCTやMRIが必要なわけではありません。医師が経過や症状を確認し、別の病気の可能性があると判断した場合などに、画像検査が行われます。
すぐに医療機関へ相談すべき頭痛
次のような症状がある場合は、接骨院で様子を見ず、医療機関での対応を優先してください。
- 突然起こった、これまでに経験したことのない激しい頭痛
- 急にろれつが回らなくなった
- 顔や手足の片側が動かしにくい、またはしびれる
- 突然、物が二重に見える、見える範囲が狭くなる
- 意識がもうろうとする、受け答えがおかしい
- けいれんを伴う
- 強い発熱や、首を動かしにくいほどの硬さを伴う
- 頭を強く打ったあとに頭痛が続く
特に、突然の激しい頭痛や、急な麻痺、言葉のもつれ、意識の異常などがある場合は、迷わず119番へ連絡してください。
また、頭痛を繰り返しているものの一度も医療機関へ相談したことがない方、以前と頭痛の起こり方が変わった方、痛み止めを使う日が増えている方も、医療機関へ相談しましょう。
緊張型頭痛のセルフケア|日常でできる工夫
緊張型頭痛への対策として、身体を無理なく動かすこと、睡眠を整えること、リラックスできる時間をつくることなどが役立つ場合があります。まずは取り入れやすいものから始めてみましょう。
気持ちよく身体を動かす
散歩や軽い体操など、心地よく続けられる運動を取り入れてみましょう。デスクワークや運転が続くときは、ときどき姿勢を変え、肩や背中をゆっくり動かします。
「正しい姿勢を保たなければ」と身体を固め続ける必要はありません。痛みを我慢して首を強く伸ばしたり、勢いよく回したりすることも避けましょう。
肩や顎の力を抜く
作業に集中していると、知らないうちに肩をすくめたり、歯を食いしばったりしていることがあります。
ときどき手を止めて、楽な呼吸をしながら、肩や顎の力をふっと抜いてみましょう。上下の歯を軽く離し、顎を休ませるのも一つの方法です。
首まわりを温めると心地よい方は、熱すぎない蒸しタオルなどを使ってみてもよいでしょう。
睡眠のリズムを整える
寝不足や不規則な睡眠が続いている場合は、まず起床時間をできるだけ一定にするなど、無理のないところから整えてみましょう。
頭痛が起きた日、続いた時間、睡眠、忙しさ、薬を使った回数などを簡単に記録すると、自分の頭痛の傾向を振り返る助けになります。
痛み止めを使う日が増えている場合は、薬の使い過ぎによる頭痛が重なることもあります。自己判断で薬を増やさず、医師や薬剤師へ相談してください。
おおしま接骨院ではこう考えます
医療機関で大きな問題が見つからなかったからといって、「原因がない」「我慢するしかない」という意味ではありません。

緊張型頭痛と呼ばれている方の中には、首・肩・顎などの筋肉や筋膜に生じた痛みが、後頭部やこめかみ、目のまわりへ広がっていることがあります。
このような状態は、筋膜性疼痛症候群(MPS)による関連痛です。
たとえば、後頭部の筋肉、胸鎖乳突筋、僧帽筋、側頭筋、咬筋などに過敏な部分があると、実際に痛みを感じている場所とは離れた頭部へ痛みが広がることがあります。
また、首や背中、顎などの関節が滑らかに動きにくくなる関節機能障害が、周囲の筋肉を緊張させたり、頭部へ関連痛を生じさせたりしている場合もあります。
当院で実際に頭痛のご相談を受けていると、このような筋肉・筋膜や関節の問題が関係している方は少なくありません。
もちろん、すべての緊張型頭痛が筋膜性疼痛症候群(MPS)や関節機能障害によるものという意味ではありません。
緊張型頭痛という呼び名を否定するのではなく、その方の頭痛にどのような要素が重なっているのかを具体的に整理することが大切だと考えています。
筋肉・筋膜と関節の状態を確認します
おおしま接骨院では、痛む場所だけでなく、次の点を確認します。
- 頭痛の起こり方や頻度、これまでの検査や治療
- 後頭部、こめかみ、首、肩、顎などの筋肉や筋膜の状態
- 首、背中、顎などの関節の動き
- 姿勢や、頭痛が起こるときの身体の使い方
- 仕事や生活での負担、睡眠や休息
- 頭痛に対する不安や緊張
筋肉や筋膜の過敏な部分を確認したときに、いつもの頭痛が再現されるか。
首や顎、背中の動きが変わったときに、頭痛や首・肩のつらさが変化するか。
こうした身体の反応を確認しながら、痛みの内訳を整理していきます。
頭痛の経過や症状から医療機関での確認が必要と考えられる場合は、そちらを優先していただきます。
施術と、ご自身でできる対処を組み合わせます
筋膜性疼痛症候群(MPS)や関節機能障害が頭痛に関係している可能性がある場合には、過敏になっている筋肉や筋膜、動きにくくなっている関節に対して、身体の状態に合わせた手技による施術を行います。
強い刺激を我慢していただくのではなく、身体の反応を確認しながら進めます。
施術によって首・肩・顎などの状態が変わったときに、頭痛もどのように変化するかを一緒に確認します。
そのうえで、自宅でできる運動、身体の動かし方、肩や顎の力を抜く練習、休息の取り方などをご提案します。
精神的な緊張や「また頭痛が起きるのではないか」という不安が強く関係している場合には、ご希望に応じてヒプノセラピーを取り入れることも可能です。
言葉による誘導やイメージを用い、リラックスや心身の反応への対処を練習する方法です。
内容をご説明し、納得いただいたうえで行います。
無理に通院を続けるのではなく、ご自身で状態を整えられるようになることを大切にしています。
このような方は一度ご相談ください
- 医療機関で検査を受け、大きな異常はないと言われたものの頭痛が続いている
- 首や肩のこりと一緒に頭痛が起こりやすい
- デスクワークや運転のあとに頭が重くなる
- 首や顎の動きによって頭痛の強さが変わる
- 薬だけでなく、身体や生活面からも見直したい
- 強い刺激ではなく、身体の反応を確認しながら施術を受けたい
- 自分でできる対処法も身につけたい
頭痛にはさまざまな種類があり、すべての頭痛が接骨院での施術対象になるわけではありません。
「接骨院へ相談してよい頭痛なのか分からない」という場合も、これまでの経過をお聞かせください。医療機関を優先したほうがよい状態か、当院でお手伝いできる可能性があるかを一緒に整理します。
蓮田市で繰り返す頭痛にお悩みでしたら、痛みを我慢し続ける前にご相談ください。


