捻挫後にいつまでも続く痛み

30代女性、半年前に右足関節を段差にとられて捻挫した。大したことが無いと自己判断し放っておいたが、いつまでも痛みが引かずに来院。

初診時右足関節外側部にびまん性に浮腫があり、外果部周囲の皮膚色調変化、発汗過多、圧痛と運動時痛がありました。

この場合、CRPS TypeⅠが疑われます。

CRPS TypeⅠとは軽い外傷等の後に発生し、明らかに刺激となった怪我とは不釣り合いな症状を発生させる疾患で、痛み、浮腫、皮膚血流の変化、皮膚変色、アロディニア、多毛、爪の変化、発汗異常などが見られます。

昔は外傷後に交感神経の異常興奮が起こり、それによって痛みの悪循環が生じてしまったものと説明されていましたが、交感神経ブロックを行なっても逆に症状が増悪するものもあります。

この方は治療後に皮膚の変色の改善と接地した際の痛みが軽減しました。先日3回目の治療で日常生活に支障は無くなったそうです。たまに少し痛みが出る程度との事。

症状の程度によりますが、完全に元通りに戻る事は少ないです。しかし、日常生活に支障が出なくなるまで回復する事は多いです。

この場合もやはり早期発見早期治療が大切になります。

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