
- 足・足首の痛みは、痛む場所によって考えられる原因が異なります。
- かかと、足裏、内くるぶし、外くるぶし、足指の付け根、足の甲など、痛みが出る場所を整理することで、症状を考える手がかりになります。
- ただし、病院で診断名が付いていても、その部分だけが痛みの原因とは限りません。
- 筋膜性疼痛症候群(MPS)や足部の関節機能障害、離れた筋肉からの関連痛によって、似た症状が現れることがあります。
- このページでは、痛む場所ごとに考えられる症状と、詳しいコラムをご案内します。
足の痛みは、痛む場所によって考えられる原因が異なります
「足が痛い」といっても、痛む場所は人によって異なります。
- 朝起きて最初の一歩で、かかとが痛い
- 内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛む
- 外くるぶしの前側が、捻挫後からずっと痛い
- 足指の付け根が痛い、しびれる
- 足の甲が歩くと痛い
このように、場所や痛みが出る動作によって、考えられる状態は変わります。
日本整形外科学会でも、足の慢性障害として、種子骨障害、外脛骨障害、足底腱膜炎など、痛む場所の異なる複数の状態が紹介されています。
診察では、圧痛の場所や痛みの局在、荷重時の足の状態などが確認されます。
一方で、診断名と実際の痛みの出方が完全には一致しないこともあります。
そのため、痛む場所だけを見るのではなく、足部全体の関節の動きや筋肉の状態、立ち方、歩き方などを確認することが重要です。
足裏・かかとが痛い場合
足裏やかかとの痛みでは、足底腱膜炎がよく知られています。
特に、
- 朝起きた直後の一歩目
- 長く座った後の歩き始め
- 長時間の立ち仕事
- 歩行やランニング
などで痛みが出ることがあります。
ただし、かかとの痛みには、踵部脂肪体の問題や、ふくらはぎ・足底の筋肉に生じるMPS、足部の関節機能障害が関係する場合もあります。
関連コラム
- 【足底腱膜炎について】
- 【足底腱膜炎とMPS】
- 【踵部脂肪体症候群について】
- 【かかとの痛みについて】
内くるぶし・土踏まず周辺が痛い場合
内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛む場合、後脛骨筋腱炎や有痛性外脛骨などが候補に挙がります。
後脛骨筋腱は、足のアーチを支える働きがあります。
日本整形外科学会でも、成人期扁平足では、内くるぶしの下を通る後脛骨筋腱の変化が足のアーチ低下に関係すると説明されています。
ただし、同じ場所の痛みでも、
- ふくらはぎの筋肉からの関連痛
- 足首周辺の関節機能障害
- 長時間の立位や歩行
- 靴による圧迫
などが影響することがあります。
関連コラム
- 【後脛骨筋腱炎について】
- 【有痛性外脛骨について】
- 【内くるぶしの痛みについて】
- 【土踏まずの痛みについて】
外くるぶし周辺が痛い場合
外くるぶし周辺の痛みでは、足関節捻挫後の痛みや足根洞症候群、腓骨筋腱周辺の問題などが考えられます。
「捻挫は治ったと言われたのに、外くるぶし周辺の痛みだけが残っている」という方もいます。
この場合、靱帯だけでなく、
- 足首の細かな関節の動き
- 腓骨筋など外側の筋肉
- 体重をかけた時の足部の安定性
- 以前の捻挫による動きの癖
なども確認する必要があります。
関連コラム
- 【足根洞症候群について】
- 【足関節捻挫後の痛みについて】
- 【外くるぶし周辺の痛みについて】
- 【腓骨筋腱炎について】
足指の付け根が痛い・しびれる場合
足指の付け根に痛みやしびれがある場合、モートン病や中足骨頭部痛、種子骨障害などが候補になります。
モートン病では、足指の間に向かって痛みやしびれが出たり、つま先立ちや足指を反らす動作で痛みが強くなったりすることがあります。
ただし、足指の付け根の症状がすべてモートン病とは限りません。
足底やふくらはぎの筋肉に生じたMPS、足根骨や中足骨周辺の関節機能障害が、神経痛のような症状を起こすこともあります。
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足の親指周辺が痛い場合
足の親指周辺では、外反母趾、種子骨障害、母趾の関節炎などが考えられます。
親指の変形が目立つ場合でも、変形の程度と痛みの強さが一致するとは限りません。
痛みが出る時には、
- 親指の関節の動き
- 足裏の筋肉
- 種子骨周辺への負荷
- 歩行時の蹴り出し
- 靴の幅や形
なども関係します。
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足の甲が痛い場合
足の甲の痛みでは、腱や関節の問題、靴による圧迫、繰り返しの負担などが考えられます。
また、スポーツや歩行量が急に増えた後では、疲労骨折などを確認する必要がある場合もあります。
足の甲は、複数の小さな骨と関節、腱が集まる場所です。
そのため、痛む場所だけでなく、
- 腫れの有無
- 押した時の痛み
- 体重をかけた時の痛み
- 足指や足首を動かした時の変化
- 最近の運動量や靴の変更
などを確認します。
関連コラム
- 【足の甲の痛みについて】
- 【中足骨疲労骨折について】
- 【足部の腱鞘炎について】
- 【足部MPSについて】
診断名が付いていても、別の要因が重なっていることがあります
レントゲンやMRIなどで変形や炎症が確認されると、その部分が痛みの原因と考えられます。
しかし、画像に変化があっても、実際の痛みには筋肉や関節機能の問題が重なっていることがあります。
たとえば、
- 足底腱膜炎と言われたが、ふくらはぎを押すとかかとに痛みが響く
- モートン病と言われたが、足部の関節を動かすとしびれが変化する
- 外反母趾があるが、親指以外の筋肉を調整すると歩きやすくなる
- 捻挫は治ったと言われたが、足首の動きに左右差が残っている
といったケースです。
おおしま接骨院では、診断名を否定するのではなく、診断された状態以外に、現在の症状へ影響している要因がないかを確認します。
おおしま接骨院で確認すること
足・足首の痛みがある場合は、主に次のような点を確認します。
- 痛む場所と範囲
- 痛みやしびれが出る動作
- 足首や足部の関節の動き
- 筋肉の圧痛と関連痛
- 左右差
- 立位や歩行時の状態
- 靴や仕事、スポーツによる負担
- 過去の捻挫や骨折歴
- 日常生活への影響
痛い部分だけを施術するのではなく、症状の背景を整理したうえで施術計画をご提案します。
強い痛みが続く場合はCRPSにも注意が必要です
外傷や手術、捻挫などをきっかけに、痛みが長く続く場合には、複合性局所疼痛症候群(CRPS)が関係していることがあります。
CRPSでは、受傷の程度から考えて強すぎる痛みが続くだけでなく、
- 軽く触れただけでも強く痛む
- 腫れが続く
- 皮膚の色や温度が左右で異なる
- 汗のかき方が変わる
- 関節が動かしにくくなる
- 毛がたくさん生えてくる
といった変化がみられることがあります。
このような症状がある場合は、接骨院だけで判断せず、早めに病院で評価を受けることが大切です。
早めに病院で確認した方がよい症状
次のような場合は、接骨院で様子を見る前に、病院での検査を優先してください。
- 転倒や衝突後に強い痛みや腫れがある
- 体重をかけられない
- 足や足指に明らかな変形がある
- 赤み、熱感、発熱がある
- 急に強いしびれや感覚低下が出た
- 傷や皮膚の変色がある
- 症状が急速に悪化している
- 糖尿病があり、足の痛みや傷がある
- 軽く触れただけでも強く痛み、腫れや皮膚温・色の左右差がある
足の痛みには骨折、感染、神経障害などが含まれる場合もあるため、原因が分からない強い痛みや外傷後の症状は、早めの医学的評価が重要です。
足・足首の痛みでお困りの方へ
足は、立つ、歩く、仕事をするなど、日常生活を支える重要な場所です。
痛みをかばっていると、膝や股関節、腰など、別の場所に負担が広がることもあります。
「病院で診断を受けたが、なかなか痛みが変わらない」
「画像検査では異常なしと言われた」
「どこに相談すればよいか分からない」
そのような場合は、痛む場所だけでなく、足部の関節や筋肉の状態も一度確認してみてください。
おおしま接骨院では、状態を確認しながら、必要な施術内容や施術間隔をご提案します。


