
外くるぶし周辺の痛みでは、足関節捻挫や靱帯損傷がよく知られています。
しかし、捻挫から時間が経っているのに痛みが残る場合や、明確に捻った覚えがない場合には、
- 足根洞症候群
- 腓骨筋やその腱の問題
- 足部・足関節の関節機能障害
- 筋膜性疼痛症候群(MPS)
- 骨や軟骨の損傷
など、別の要因が関係していることがあります。
強い腫れや骨の圧痛、歩行困難がある場合は、まず病院で骨折などを確認することが大切です。
外くるぶしの周辺には多くの組織があります
「外くるぶし」と呼ばれる部分は、腓骨の下端にある外果です。
その周囲には、
- 前距腓靱帯
- 踵腓靱帯
- 後距腓靱帯
- 腓骨筋腱
- 足関節や距骨下関節
- 足根洞
- 関節包や滑膜
など、多くの組織があります。
そのため、「外くるぶしが痛い」という症状だけで、原因を一つに決めることはできません。
痛む場所が外くるぶしの前なのか、後ろなのか、下なのかによっても、確認する組織は変わります。
最も多いのは足関節捻挫です
足首を内側にひねると、外側にある靱帯へ強い負担がかかります。
足関節捻挫では、前距腓靱帯が最も損傷しやすく、痛みや腫れは足首の前外側に出やすいとされています。日本整形外科学会は、捻挫をレントゲンには映りにくい靱帯・腱・軟骨などの損傷を含むものとして説明しています。
軽い捻挫であれば、時間の経過とともに痛みや腫れが落ち着くことも多くあります。
一方で、
- 外くるぶし周辺の痛みが残る
- 足首にぐらつきを感じる
- 繰り返し捻挫する
- スポーツ時だけ痛む
- 腫れが何度も戻る
といった症状が続くこともあります。
捻挫後に関節の不安定性や感覚の低下が残ると、再び捻挫しやすくなることがあります。
捻挫が治ったのに痛む場合に考えられること
病院で「骨には異常がない」「捻挫は治っている」と言われても、外くるぶし周辺の痛みが残る場合があります。
このような場合には、靱帯だけでなく、次のような状態も確認します。
足根洞症候群
足根洞は、外くるぶしの前下方にあるくぼんだ部分です。
捻挫後に、この周辺の関節包や靱帯、脂肪組織などに負担が残ると、
- 外くるぶしの前下方が痛む
- 凸凹道で不安定に感じる
- 長く歩くと痛い
- 足首が詰まるように感じる
といった症状が出ることがあります。
腓骨筋腱周辺の問題
腓骨筋腱は、外くるぶしの後ろを通っています。
歩行やランニング、方向転換の繰り返しによって負担がかかると、外くるぶしの後方や下方に痛みが出ることがあります。
足首を外側へ動かした時や、つま先立ちで痛む場合には、腓骨筋腱周辺も確認します。
関節機能障害
捻挫後に腫れや痛みが軽減しても、足関節や距骨下関節の細かな動きが十分に戻っていないことがあります。
関節の動きが低下すると、
- しゃがみにくい
- 階段を下りると痛い
- 足首が硬い
- 歩くと外側へ体重が逃げる
といった変化が起こる場合があります。
こうした状態では、痛む場所だけでなく、足首全体の動きや荷重のかかり方を確認する必要があります。
筋肉からの関連痛で外くるぶしが痛むこともあります
外くるぶし周辺の痛みが、必ずしも靱帯や腱そのものから生じているとは限りません。
ふくらはぎ外側の腓骨筋などに筋膜性疼痛症候群(MPS)が生じると、外くるぶしや足の外側へ痛みが広がることがあります。
MPSでは、
- 痛む場所とは少し離れた筋肉を押すと症状が再現される
- 動き始めに痛い
- 長く歩くと徐々に痛む
- 痛む場所が日によって少し変わる
といった特徴がみられることがあります。
このため、外くるぶしだけを施術しても変化が乏しい場合には、ふくらはぎや足部の筋肉も確認します。
骨折や軟骨損傷を見逃さないことも大切です
足首を捻った後の外くるぶしの痛みには、骨折が含まれていることがあります。
特に、
- 外くるぶしの骨そのものを押すと強く痛い
- 受傷直後から体重をかけられない
- 4歩以上歩けない
- 強い腫れや皮下出血がある
- 足の形がおかしい
- 捻った時に大きな音がした
といった場合は、病院で画像検査を受ける必要があります。
骨の圧痛や歩行不能は、骨折を確認する際の重要な判断材料になります。
また、捻挫後に長期間痛みが続く場合には、距骨の骨軟骨損傷などが隠れていることもあるため、再評価が必要です。
おおしま接骨院で確認すること
外くるぶし周辺の痛みがある場合は、主に次の点を確認します。
- 受傷時の状況
- 痛む場所と範囲
- 腫れや熱感
- 骨・靱帯・腱の圧痛
- 足関節と距骨下関節の動き
- 足首の不安定感
- 腓骨筋などの筋肉の状態
- 立位や歩行時の荷重
- 過去の捻挫歴
- 痛みが出る動作
足関節の評価では、健側との比較や、骨・靱帯を分けた触診、関節可動域の確認などが重要です。
痛む部分だけを見るのではなく、症状が残っている背景を確認したうえで施術計画をご提案します。
早めに病院で確認した方がよい症状
次のような場合は、接骨院で様子を見る前に、病院での検査を優先してください。
- 体重をかけられない
- 外くるぶしの骨を押すと非常に痛い
- 強い腫れや変形がある
- 足先の感覚が低下している
- 赤みや熱感、発熱がある
- 夜間も強く痛む
- 痛みが急速に悪化している
- 糖尿病があり、足に腫れや痛みがある
強い外傷、感染、骨折、神経障害などが疑われる場合は、速やかな医学的評価が必要です。
外くるぶしの痛みでお困りの方へ
外くるぶしの痛みは、足関節捻挫だけでなく、足根洞、腓骨筋腱、筋肉、関節機能など、複数の要因によって起こることがあります。
「捻挫は治ったと言われたのに痛い」
「何度も同じ足首を捻ってしまう」
「レントゲンでは異常なしと言われた」
「歩くと外くるぶし周辺が痛む」
そのような場合は、痛む場所だけでなく、足首の動きや筋肉、荷重の状態も一度確認してみてください。
おおしま接骨院では、状態を確認しながら、必要な施術内容や施術間隔をご提案します。







