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「なんとなく冷えている気がする…」そんな感覚はありませんか
「昔より体が冷えやすくなった気がする」
「平熱が低いと言われたことがある」
そんな声を、臨床の現場でもよく耳にします。
実際に、体温が35℃台という方も珍しくありません。
中には34℃台という方もいらっしゃいます。
少し意外かもしれませんが、こうした“低体温傾向”は現代では決して珍しいものではありません。
昔より体温が下がっている、という現状
昭和30年代、日本人の平均体温は約36.89℃。
現在では36.14℃前後といわれています。
測定方法や環境の違いも影響している可能性はありますが、
全体として体温が低下傾向にあることは多くの現場で実感されています。
数字だけ見るとわずかな差ですが、体にとっては決して小さくない変化です。
低体温は体にとって望ましい状態ではありません
ここは大切なポイントです。
体温が低い状態が続くと、
・免疫の働きが落ちやすい
・代謝が低下しやすい
・体の回復力が下がりやすい
といった影響が出る可能性があります。
実際に、体温や代謝の低下と体の機能低下には関連があることが研究でも示唆されています。
(※観察研究が中心であり、個人差はあります)
つまり、低体温は“ただの体質”として片づけるよりも、
体の状態が整っていないサインとして捉えることが大切です。
痛みとの関係は「体の防御反応」
慢性痛の方を見ていると、
・体が冷えている
・血流が悪い
・筋肉がこわばっている
こうした状態が重なっていることが少なくありません。
少し専門的な話になりますが、
脳は常に「この体は安全かどうか」を判断しています。
そして不安や緊張が続くと、
・血流を抑える
・筋肉を硬くする
・体温を下げる方向に働く
といった反応が起こることがあります。
結果として、
体温の低下と痛みが同時に現れることもあるのです。
臨床でよくある変化
例えば、
「いつも冷えている」
「リラックスできていない」
「呼吸が浅い」
こういった方が生活を整えていくと、
・体が温かくなってくる
・痛みが軽くなる
という変化が見られることがあります。
これは、体温だけを上げたというよりも、
体が回復しやすい状態に近づいた結果とも考えられます。
体温を上げましょう
ここでの結論はシンプルです。
体温は、無理のない範囲で上げていくことが大切です。
ただし、急激に上げようとする必要はありません。
日常の積み重ねで十分です。
取り入れやすい習慣
・冷たいものを控える
・湯船につかる習慣をつくる
・軽い運動(ウォーキングなど)を行う
・たんぱく質や鉄分を意識する
・リラックスする時間を確保する
これらはすべて、体の働きを整え、
結果として体温を上げやすくする行動です。
体はちゃんと変わっていきます
「体温が低いから仕方ない」と考える必要はありません。
体は環境や習慣に応じて変化していきます。
大丈夫です。
よくあることです。
少しずつ整えていくことで、
体温も、体調も、痛みも変わっていく可能性があります。
最後に:できることから始めてみてください
まずは、
「最近、体を冷やしすぎていないか」
と振り返るところからでも十分です。
体温を上げることは、
体を守る力を高めることにもつながります。
焦らず、できることから。
その積み重ねが、健康な状態へとつながっていきます。








