外脛骨があっても痛いとは限らない|足の内側に起こるMPS・関節機能異常の関連痛とは
この記事の要点
  • 足の内側に痛みがあり、外脛骨を指摘されると、「この出っ張った骨が痛みの原因なんだ」と思いますよね。
  • もちろん、外脛骨部への圧迫や後脛骨筋腱への負担が痛みに関係する場合はあります。
    しかし、外脛骨がある人の多くに痛みはありません。
  • 実は、足の内側に感じている痛みが、筋膜性疼痛症候群(MPS)や足部関節の機能異常による関連痛だった、ということもあるのです。

有痛性外脛骨とは?

外脛骨とは、足の舟状骨という骨の内側にある副骨です。成長期に痛みが出ることが多く、運動や長時間の歩行、靴による圧迫などをきっかけに痛むことがあります。

骨の出っ張りに腫れや熱感があり、そこへ直接圧が加わると痛む場合は、外脛骨部そのものが刺激を受けている可能性があります。

とはいえ、外脛骨は痛みのない人にも見られます。画像に外脛骨が写っていることと、その骨が現在の痛みを発生させていることは、同じ意味ではありません。

外脛骨があっても痛いとは限りません

大切なのは、「外脛骨があるか」だけでなく、「いつもの痛みがどこから再現されるか」を確認することです。

外脛骨部を押したときだけ痛むのか。歩き方や足首の動きで痛みが変わるのか。ふくらはぎや足の筋肉を押したときに、普段感じている足の内側の痛みが広がるのか。

こうした反応を一つずつ確かめると、外脛骨以外の場所に痛みの発生源が見つかることがあります。

実は筋膜性疼痛症候群(MPS)・関節機能異常の関連痛だったことも

筋膜性疼痛症候群(MPS)は、筋肉や筋膜の過敏な部分から、離れた場所へ痛みが広がることがある状態です。これを関連痛といいます。

例えば、ふくらはぎの深い部分にある後脛骨筋などが過敏になると、足首の内側や土踏まず付近に痛みを感じることがあります。外脛骨の周辺が痛くても、実際の発生源が下腿の筋肉だった、ということがあるんですね。

また、足関節や舟状骨周辺の関節が壊れていなくても、細かな動きや感覚がうまく働かなくなる「関節機能異常」によって、外脛骨付近へ関連痛が出る場合もあります。

この場合、痛い場所だけを繰り返し刺激しても、変化が乏しいことがあります。病名を否定するのではなく、外脛骨そのものの痛みと、筋膜性疼痛症候群(MPS)や関節機能異常による痛みを分けて考えることが大切です。

医療機関での確認を優先したい症状

転倒や強い衝撃のあとから痛む、急激に腫れた、赤みや熱感が強い、体重をかけられない、安静にしていても痛みが急速に悪化する場合は、骨折や強い炎症などを除外するため医療機関での確認を優先してください。

足の内側の痛みを、場所だけで決めつけないために

おおしま接骨院では、外脛骨の出っ張りだけを見るのではなく、足部関節や足関節の動き、後脛骨筋を含む周囲の筋肉・筋膜、立ち方や歩き方も確認します。

離れた場所への刺激で「いつもの痛み」が再現されるか、関節の動きを整えると症状が変わるかを確かめながら、痛みの内訳を整理していきます。

「有痛性外脛骨と言われたけれど、なかなか痛みが変わらない」「本当にこの骨だけが原因なのだろうか」とお悩みでしたら、一度ご相談ください。
医療機関での確認が必要な場合はそちらを優先しながら、痛みを軽くし、安心して動ける状態と自己管理を目指します。

関連記事

おすすめの記事