腰痛がない人の76%にヘルニア?MRI研究が示す意外な事実

腰痛とヘルニアの関係に不安を感じていませんか

「ヘルニアがあります」と言われたとき、多くの方が不安になります。
痛みやしびれの原因がはっきりしたようで、同時に「悪い状態なのでは」と感じてしまうかもしれません。

ですが、少し立ち止まって考えてみてください。
その画像の所見は、本当に今の痛みと一致しているのでしょうか。

一般的な誤解:ヘルニア=痛みの原因?

一般的には、
「腰椎椎間板ヘルニア=腰痛やしびれの原因」
と考えられがちです。

しかし、実際の臨床では少し違う景色が見えています。

腰椎椎間板ヘルニアと診断された腰痛・下肢痛のある患者46名と、痛みのない健常者46名をMRIで比較した研究では、
症状の有無には画像所見よりも、職業上の問題(心理的ストレス、満足度、集中力、失業など)や、心理社会的要因(不安、欲求不満、抑うつ、夫婦関係など)の影響が大きいことが示されています。

痛みは「構造」だけでは決まらない

少し意外かもしれませんが、
健康で痛みのない方でも、76%に腰椎椎間板ヘルニアが見つかるという結果がありますし、関節の変形や椎間板が潰れているという変化はよく見られるものです。

つまり、
ヘルニアがある=痛みが出る
ではない、ということです。

この研究は国際腰痛学会でボルボ賞を受賞しており、
症状の出る・出ないの違いには「イエローフラッグ」と呼ばれる心理社会的因子が関わる可能性が示唆されています。

ここで一度整理してみましょう。
画像に写る異常と、感じている痛みは、必ずしも一致しません。

現場でよくあるケース

実際の現場でも、
MRIで椎間板ヘルニアが確認されても、痛みの主な原因は筋肉や靭帯にあった、というケースは珍しくありません。

手や足、首や腰などの運動器の痛みには、筋肉や皮膚が大きく関与します。
しかし、これらはレントゲンやMRIには写らないのです。

つまり、
「画像に写っているもの」だけで痛みを説明しきれないことがある、ということです。

安心していただきたいポイント

ヘルニアが見つかったからといって、必ずしもそれが痛みの原因とは限りません。

そしてこれは、決して特別なことではなく、よくあることです。
大丈夫です、必要以上に心配する必要はありません。

これからできること

もし、さまざまな治療を受けても改善しにくい場合は、
少し視点を変えてみるのも一つの方法です。

筋肉や皮膚といった「画像には映らない部分」に目を向けてみる。
それだけでも、身体の感じ方が変わるきっかけになるかもしれません。

当院で大切にしている考え方

当院では、「画像の異常=痛みの原因」とは決めつけず、
筋肉や皮膚、そして心理的な影響も含めて、全体を丁寧にみていきます。

少し意外かもしれませんが、
痛みは身体だけでなく「安心感」や「納得感」とも深く関係しています。

もし今、
「原因がよくわからないまま不安が続いている」
「いろいろ試したけれど変化が少ない」
そう感じている場合は、一度ご相談いただくのも一つの選択です。

今とは違う視点を持つことで、身体の感じ方が変わることもあります。


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