
「腰部脊柱管狭窄症と言われたから、この腰や足の痛みは仕方がない」
そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、2年前から腰と右足の痛みに悩んでいたA子さんの経過を通して、画像だけではわからない痛みの捉え方をお伝えします。

2年前から続く腰と右足の痛み
茨城県からお越しのA子さんは、近くの整形外科でレントゲン検査を受け、腰部脊柱管狭窄症と言われたそうです。
ご友人の紹介で、おおしま接骨院にいらっしゃいました。
初回来院時には、全身の筋肉に、押すと強く痛む「圧痛」がみられました。
一方、明らかな筋力低下や感覚の低下など、神経脱落症状は認められませんでした。
そこで、筋膜性疼痛症候群(MPS)という、筋肉・筋膜に関係する痛みが重なっている可能性を考え、施術を行いました。
日常生活への支障がなくなったというご報告
A子さんは、2回目の施術後から改善しはじめました。
先日、6回目の施術を行う前にお話を伺うと、腰と右足の痛みによる日常生活への支障はなくなったとのことでした。
長く困っていた痛みが、暮らしの妨げにならなくなったことは、私たちにとってもうれしい変化です。
A子さん、よかったですね。
これは一人の方の経過であり、同じ回数や結果をお約束するものではありません。
また、この経過だけで痛みの原因や施術の効果を断定することはできません。
画像の変化と痛みは、必ずしも一致しません
実は、痛みのない方にも椎間板の変性や突出などが見つかることは普通にあります。
反対に、画像では痛みを説明する明らかな異常が見つからなくても、つらい痛みが続く方もたくさんいます。
ここで区別したいのは、画像に「脊柱管の狭窄」があることと、それに対応した症状がある「脊柱管狭窄症」です。
画像所見だけでなく、症状の出方や身体の状態を合わせて考える必要があります。
もちろん、画像検査や医師から伝えられた病名を否定する話ではありません。
大切なのは、痛みのすべてを一つの所見だけで説明しようとしないことです。
画像検査と、身体の動きを見ること
レントゲンは主に骨の形や並びを、MRIは椎間板や神経周囲などの状態を調べる大切な検査です。
一方、普段の歩き方、動作中の痛み、筋肉の働きなどは、通常の静止画像だけでは十分に把握できません。画像検査と身体の状態の確認は、互いを補い合うものなんですね。
なかなか痛みが変わらないときには、MPSを含む筋肉・筋膜の痛みや、関節の動かしにくさが関係していないかという視点も役立ちます。
痛みが長く続いている場合は、睡眠や活動量、不安なども含め、今の状態を整理していきます。
医療機関での確認を優先したいサイン
新たに尿が出にくい・漏れる、便をコントロールできない、股の間の感覚が鈍い、足の力が急に落ちるといった変化がある場合は、施術を待たず、すぐに救急を含む医療機関へ相談してください。
発熱を伴う強い腰痛や、転倒後の強い痛み、症状が急速に悪化する場合も、早めに医師による評価を受けましょう。
痛みの内訳を、一緒に確認しましょう
おおしま接骨院では、痛む場所だけでなく、関節の動きや周囲の筋肉・筋膜、立ち上がりや歩行などを確認しながら、痛みの内訳を整理します。
必要な医療を優先しつつ、痛みを軽くし、無理なく動ける状態と、ご自身で取り組める身体の管理を目指します。
蓮田市周辺で腰や足の痛みが続き、「ほかにも見直せることはないだろうか」とお悩みでしたら、一度ご相談ください。
参考文献・参考情報
- Brinjikjiらの研究(2015年)
痛みのない方にも、椎間板の変性や突出などの画像所見がみられることを報告しています。 - 腰部脊柱管狭窄症ガイドラインの解説(2023年)
画像所見だけでなく、症状や身体の状態を合わせて評価する考え方を解説しています。
※これらは記事内の一般的な医学情報の参考資料であり、今回の症例の原因や施術効果を証明するものではありません。




