石灰沈着性腱板炎と言われたのに肩の痛みが続く→石灰だけが原因とは限りません
この記事の要点
  • 肩に石灰沈着があっても、痛みなどの症状がない場合があります
  • 急性期の激痛は石灰周囲の炎症が関係するため、まず医療機関での確認が優先です
  • 痛みが続く場合は、筋膜性疼痛症候群(MPS)や関節機能異常が重なっている可能性があります

石灰沈着性腱板炎とは?

「レントゲンで肩に石灰があると言われた。だから、この痛みはすべて石灰が原因なのだろう」

そう思ってしまいますよね。

石灰沈着性腱板炎は、肩を支える腱板にリン酸カルシウムの結晶が沈着し、炎症によって痛みや運動制限が起こる状態です。

夜間に突然激しく痛み、腕を動かせなくなる急性型のほか、数か月から半年以上にわたって症状が続く型もあります。

ただし、画像に石灰が写っていることと、現在の肩の痛みがすべて石灰から生じていることは同じではありません。

石灰があっても無症状のことがあります

働く年代の女性302人、604肩を調べた研究では、石灰沈着が確認された103肩のうち、69肩には痛みなどの症状がありませんでした。

対象が女性に限られた一つの研究ではありますが、石灰沈着があっても無症状の場合があることを示しています。

石灰の位置や大きさ、炎症の有無、病期などによって、症状の現れ方は異なるんですね。

もちろん、これは「石灰は痛みに関係ない」という意味ではありません。

急性期の強い炎症や、石灰が周囲の組織に触れることで起こる痛みは、まず医療機関で適切に確認してもらう必要があります。

大切なのは、石灰だけで痛みのすべてを説明できるのか、それとも別の要素も重なっているのかを確認することです。

石灰沈着があっても無症状の場合があり、肩の痛みには筋肉・筋膜や関節の動きも関係する可能性を説明する4コマ漫画

筋膜性疼痛症候群(MPS)が重なることもあります

肩が痛いと、無意識に腕をかばい、肩をすくめたり動かさなくなったりします。

その状態が続くと、棘上筋や棘下筋、三角筋、肩甲骨周囲などの筋肉・筋膜が緊張し、押したときの痛みや動作時痛が生じることがあります。

このように筋肉や筋膜に痛みが生じる状態を、筋膜性疼痛症候群(MPS)と呼びます。

石灰による痛みとMPSは二者択一ではありません。

石灰による炎症をきっかけに周囲の筋肉が緊張し、その後の痛みや動かしにくさに関わっている可能性もあります。

関節機能異常も確認します

肩は、肩関節だけで動いているわけではありません。

肩甲骨、鎖骨、胸郭が連動することで、腕を滑らかに上げられます。

痛みを避ける期間が続くと、この連動が崩れたり、関節のわずかな動きが低下したりすることがあります。

こうした「形の異常ではなく、関節の動きや周囲との協調性の問題」を関節機能異常と呼びます。

石灰が残っていても、肩関節や肩甲骨の動き、周囲の筋肉への働きかけによって痛みや動かしやすさが変化する場合は、石灰以外の要素も関係している可能性があります。

突然の激痛は医療機関を優先してください

夜も眠れないほど突然激しく痛む、急に腕を動かせなくなった、発熱や赤み・腫れがある、転倒後から痛む、急速に力が入りにくくなった場合は、自己判断せず整形外科へ相談してください。

強い炎症が落ち着くまでは、無理な運動や強い刺激を避けることも大切です。

痛みが落ち着いた後は、医療機関から受けた説明に従い、無理のない範囲で肩を動かしていきましょう。

痛みの内訳を一緒に確認します

おおしま接骨院には、医療機関で石灰沈着性腱板炎と言われた後も、肩の痛みや動かしにくさが続いている方が多くいらっしゃっています。

当院では、病名や画像所見を否定するのではなく、痛む動作、肩関節や肩甲骨の動き、首や胸郭、周囲の筋肉・筋膜などを確認し、痛みの内訳を整理します。

医療機関での確認や処置が必要な場合はそちらを優先しながら、痛みを軽くし、安心して動ける状態を目指します。

蓮田市で、石灰沈着性腱板炎と言われた後も肩の痛みが続き、「石灰以外にも原因があるのだろうか」とお悩みでしたら、一度ご相談ください。

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