
- 腱板断裂は年齢とともに増え、断裂があっても痛みのない方は少なくありません
- 肩の痛みには、断裂だけでなく、周囲の炎症や筋肉・筋膜、肩関節・肩甲骨の動きなどが重なっている場合があります
- 外傷後に急に腕が上がらない、力が入らない、強い夜間痛がある場合は、整形外科での確認を優先してください
「腱板断裂」と聞くと不安になりますよね
「肩の腱が切れていると言われた。もう元には戻らないのだろうか」
腱板断裂という言葉から、肩が壊れてしまったように感じる方は少なくありません。
もちろん、腱板断裂が痛みや筋力低下に関係する場合はあります。
ただし、画像で断裂が見つかったことと、現在の痛みのすべてが断裂から生じていることは同じではありません。
腱板とは?
腱板は、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋という4つの筋肉の腱からなり、肩を安定させながら腕を動かす役割を担っています。
転倒やスポーツなどで急に傷める場合もありますが、年齢とともに腱が変化し、はっきりしたきっかけがないまま断裂することもあります。
腱板断裂は年齢とともに増えます
日本の一般住民を対象に超音波で肩を調べた研究では、腱板断裂が見つかった割合は、50代で10.7%、60代で15.2%、70代で26.5%、80代で36.6%でした。
さらに、60歳以上では、見つかった断裂の約3分の2が無症状でした。
つまり、腱板断裂は珍しいものではなく、断裂があっても痛くない方がいるということです。
「画像に断裂がある=必ずそこが痛みの原因」とは限らないんですね。

とはいえ、断裂を軽視する話ではありません
腱板断裂では、腕を上げたときの痛み、夜間痛、力の入りにくさ、動かしたときの引っかかり感などが現れることがあります。
大切なのは、断裂を無視することでも、画像だけですべてを決めることでもありません。
断裂の大きさや状態に加えて、肩峰下滑液包など周囲組織の炎症、肩関節や肩甲骨の動き、筋力を一緒に確認する必要があります。
筋肉・筋膜や関節の動きが重なることもあります
肩が痛いと、無意識に腕をかばったり、肩をすくめたり、動かす範囲を狭くしたりします。
その状態が続くと、棘上筋・棘下筋・三角筋・肩甲骨周囲の筋肉や筋膜が過敏になり、筋膜性疼痛症候群(MPS)が重なることがあります。
また、肩関節や肩甲骨、鎖骨、胸郭の連動がうまく働かず、動作時痛に関係する場合もあります。
断裂による症状と、周囲の筋肉・筋膜や関節機能の問題は二者択一ではありません。
複数の要素が重なっていることがあるため、「今の痛みに何がどの程度関係しているのか」を整理することが大切です。
腱板断裂=すぐに手術、ではありません
日本整形外科学会は、腱板断裂の70%は保存療法で軽快すると説明しています。
断裂部そのものが元どおりにならなくても、運動療法などによって痛みが落ち着き、肩の働きが良くなる方はいます。
一方で、保存的な対応を続けても痛みや運動障害が残る場合などは、手術が検討されます。
年齢、活動量、断裂の状態、筋力、生活への影響を踏まえ、整形外科で相談しましょう。
急な痛みや筋力低下は医療機関を優先してください
転倒や重い物を持った直後から急に痛くなった、腕が上がらない、急速に力が入らなくなった、強い夜間痛で眠れない、赤み・腫れ・発熱がある場合は、自己判断せず整形外科へ相談してください。
痛みの内訳を一緒に確認します
おおしま接骨院では、医療機関で受けた説明や画像所見を否定せず、痛む動作、肩関節や肩甲骨の動き、筋力、首や胸郭、周囲の筋肉・筋膜などを確認し、痛みの内訳を整理します。
医療機関での確認や処置が必要な場合はそちらを優先しながら、痛みを軽くし、安心して動ける状態を目指します。
蓮田市で、腱板断裂と言われた後も肩の痛みや動かしにくさが続き、「断裂以外にも関係しているものがあるのだろうか」とお悩みでしたら、一度ご相談ください。





