
- 肩鎖関節(ACJ)は、鎖骨と肩甲骨をつなぐ小さな関節です
- 肩の上が痛い、腕を反対側へ動かすと痛むときは、肩鎖関節が関係する場合があります
- 画像上の変形があっても無症状の人は多く、変形だけで痛みを判断することはできません
- 関節の動きや肩甲骨との協調性、周囲の筋肉・筋膜まで確認することが大切です
肩のてっぺんが痛むことはありませんか?
「肩の上を押すと痛い」
「反対側の肩へ手を伸ばすと痛む」
「痛い側を下にして眠れない」
このような症状には、肩鎖関節が関係していることがあります。
肩の痛みというと、四十肩・五十肩や腱板を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、痛む場所や動作によっては、肩鎖関節も確認したい部分です。
肩鎖関節(ACJ)はどこにある?
肩鎖関節は、鎖骨の外側と肩甲骨の肩峰という部分をつなぐ関節です。英語のAcromioclavicular Jointを略して、ACJとも呼ばれます。
とても小さな関節ですが、腕を上げるときには鎖骨と肩甲骨の間でわずかに動き、肩全体の滑らかな運動を助けています。
そのため、腕を胸の前で反対側へ動かす、頭上へ伸ばす、重い物を持つ、痛い側を下にして寝るといった動作で、肩の上に痛みが出ることがあります。
ただし、一つの動作だけで肩鎖関節が原因だと決めることはできません。
痛む場所や圧痛、ほかの肩の動きも合わせて確認します。
変形があっても痛いとは限りません
肩鎖関節は加齢による変化が現れやすい関節です。
そして、元々動きが小さく、関節機能障害が発生しやすい関節でもあります。
研究では、痛みのない肩にも関節の隙間が狭くなる、骨棘ができるといった変化が高い割合で確認されています。
つまり、画像に変形があることと、現在の肩の痛みが肩鎖関節から生じていることは同じではありません。
もちろん、変形や炎症が痛みに関係する場合もあります。
大切なのは画像所見を否定することではなく、実際に痛む場所や動作と一致しているかを確認することです。

肩鎖関節の機能異常とは?
関節機能異常とは、関節が壊れているという意味ではありません。
肩鎖関節のわずかな滑りや、鎖骨と肩甲骨の協調性がうまく働かなくなると、腕を動かしたときに関節周囲へ負担が集中することがあります。
さらに、肩をかばうことで肩甲骨の動きが変わり、肩全体の動かしにくさにつながる場合もあります。
筋肉・筋膜が重なることもあります
肩鎖関節の周囲には、僧帽筋や三角筋などが付着しています。また、大胸筋や肩甲骨周囲の筋肉も肩の動きに関わります。
これらの筋肉・筋膜に過敏な部分が生じると、肩鎖関節付近へ痛みが広がることがあります。これは筋膜性疼痛症候群(MPS)という見方です。
「肩鎖関節かMPSか」という二者択一ではなく、両方が重なっている可能性も考えながら確認します。
外傷後の痛みは整形外科を優先してください
転倒して肩を直接ぶつけた、肩の形が左右で違う、急に腫れてきた、腕をほとんど動かせない、発熱や赤みがある、急速に力が入りにくくなった場合は、早めに整形外科へ相談してください。
特に外傷後は、肩鎖関節の捻挫や脱臼、骨折などを確認する必要があります。
肩鎖関節以外も含めて確認します
おおしま接骨院では、肩の上だけを見るのではなく、痛む場所と動作、肩鎖関節や肩甲骨の動き、首や胸郭、周囲の筋肉・筋膜などを確認します。
医療機関での確認や処置が必要な場合はそちらを優先しながら、痛みを軽くし、安心して腕を動かせる状態と自己管理を目指します。
蓮田市で肩の上の痛みが続き、「肩鎖関節や周囲の筋肉も関係しているのだろうか」とお悩みでしたら、一度ご相談ください。





