病は口ぐせで変化する

使う言葉によって症状が変化する

あなたが普段使う言葉によって、その症状が長引いたり、すぐに改善したりする。
これはナゼだろうか。
人は思い描いたとおりに行動する。

アメリカの社会学者W・I・トーマスは、
「人がある状況を『現実』として定義すれば、結果的にそれが本人の現実となる」
と言い、それを発展させたコロンビア大学の社会学教授R・K・マートンは「自己完結的な予言」と説明しました。

ある出来事を予測すると、その出来事への期待が私達の行動や振る舞いを変える。

例えば、痛みで悲惨な未来を予測すると恐怖や不安で活動性が低下し、痛みばかり考えるようになり、緊張から更に痛みが増すことでしょう。
つまり、頭でイメージしたことが起きやすくなるような行動を起こすということです。

先述のマートンによれば、
「自己完結的な予言は状況に対する誤った定義付けか観念から始まる。そして、その観念どおりの結果になる。」
と言っています。

観念とは物事に対して持つ考えや意識のことで、痛み医療であれば「椎間板ヘルニアが神経を圧迫すると痛む」とか、「腰椎が変形すると痛みになる」が誤った観念になります。

日本の痛み医療は海外に比べると20年以上遅れていると言われる

散々言われているようにレントゲンやMRI上の変化を痛みの原因とする損傷モデルは終わり、新しい考え方に変化しています。
日本の痛み医療は海外に比べると非常に遅れており、20年以上遅れているともいわれています。
レントゲンやMRIは、骨折や腫瘍、結核、結晶性関節炎などの鑑別以外は役に立たないどころか、患者にマイナスの観念を植え付けてしまい、ろくなことになりません。

「マイナスの観念」が未来を決定してしまうかもしれない

その観念、イメージどおりに生活、行動をすると、イメージ通りの結果が待っている。
すると、その観念、イメージがもともと正しかったように見えるので、予言が成就する。

そしてこう発言する「やっぱりこうなりました。」
この「でも、だから、やっぱり」はなかなか改善しない方がよく発言する言葉です。

知らず知らずのうちにイメージを作り上げられ、悪い未来をイメージしてその通りの振る舞いをしているんです。

もしそうなりたくなければ、観念やイメージを変化させるといいでしょう。

言葉が変われば行動が変わる

危険信号の無い画像検査は百害あって一利なし、それをまずは知ること。
知ればイメージも変わるし、言葉も変わります。
言葉が変われば行動も変わるんです。

それでも痛みがあって良いイメージができない場合、せめてこうしてみたらどうでしょうか。

「やっぱり痛む、でも良くなっていく。」

と、マイナスな言葉を発してしまったらその後に「でも◯◯していく。」と肯定的な言葉で締めくくると良いでしょう。

無意識は現実とイメージの区別がつかない

レモンや梅干しを鮮明にイメージすると唾液が出てくると思いますが、我々の無意識は現実とイメージの区別がつかないんです。
ジークムント・フロイトがいうように、我々の身体は90%以上無意識が支配していると言われています。
だからイメージした通りに身体が変化していきます。

自分のイメージ次第で変化する可能性があるのなら、どちらを選べば良いのか、よーく考えてみましょう。

今回参考にした書籍ではありませんが、
「病は口ぐせで治る!」という本もあります。
以前読みましたが、これは施術する側、される側両方が
読んだほうが良いかもしれませんね。

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