自己催眠って何がいいの?心と身体を自分で整える10のメリット
自己催眠は、自分で催眠状態に入り、心と身体の力を抜いて落ち着きやすい状態をつくる方法です。

自己催眠で期待できる10のメリット

考えすぎて頭が休まらない女性が、自己催眠で心と身体の力を抜き、落ち着きを取り戻していく4コマ漫画

「自己催眠」と聞くと、

「自分で自分に催眠をかけるの?」
「難しそう」
「特別な人にしかできないのでは?」

と思う方もいるかもしれません。

でも、自己催眠は決して特別なものではありません。

簡単に言えば、

自分で催眠状態に入り、心と身体から力を抜き、落ち着きやすい状態をつくる方法

です。

催眠というと、「眠らされる」「意識を失う」「操られる」といったイメージを持つ方もいますが、実際の催眠状態では意識がなくなるわけではありません。

周囲のことも分かりますし、自分の意思も保たれています。

むしろ、普段よりも外側の刺激から少し距離を取り、自分の内側の感覚に意識を向けやすい状態と考えると分かりやすいでしょう。

では、自己催眠を身につけると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1.心と身体の緊張をゆるめやすくなる

自己催眠の大きなメリットの一つが、心身のリラックスです。

仕事。

人間関係。

家事。

育児。

将来への不安。

私たちは普段、意識しないまま身体に力を入れて生活しています。

肩が上がる。

歯を食いしばる。

呼吸が浅くなる。

眉間に力が入る。

そんな状態が続いていても、自分では気づいていないことがあります。

自己催眠では、意識を自分の内側に向けながら、少しずつ心と身体の力を抜いていきます。

「リラックスしよう」と頑張るのではなく、力が抜けていく状態に入っていく。

これがポイントです。

2.考えすぎから少し距離を取りやすくなる

不安なことがあると、人は同じことを何度も考えます。

「あのとき、ああすればよかった」

「明日うまくいかなかったらどうしよう」

「また痛くなったらどうしよう」

考えることで解決できるならいいのですが、同じ考えが頭の中をぐるぐる回るだけになることもあります。

自己催眠では、呼吸や身体の感覚、イメージなどに意識を向けることで、

頭の中を占領していた考えから、一時的に距離を取る時間

をつくることができます。

問題そのものがなくなるわけではありません。

でも、いったん心を落ち着かせてから考えることで、物事の見え方が変わることがあります。

3.集中しやすい状態をつくりやすくなる

催眠状態では、ある対象に意識を集中しやすくなります。

そのため、

仕事。

勉強。

スポーツ。

趣味。

本番前の準備。

などで、余計な雑念から少し離れ、目の前のことに意識を向ける助けになることがあります。

スポーツでよく言われる「ゾーン」にも、集中と没頭という点では共通する部分があります。

もちろん、自己催眠をすれば必ず高いパフォーマンスが出るという意味ではありません。

ただ、集中しやすい状態を自分でつくる手段の一つとして使うことはできます。

4.自分の状態に気づきやすくなる

自己催眠を続けていると、

「今日は肩に力が入っている」

「呼吸が浅い」

「思った以上に疲れている」

「今日は頭の中が忙しい」

といった、自分の小さな変化に気づきやすくなることがあります。

普段は忙しさに紛れて見過ごしてしまう身体や心の変化も、静かに自分へ意識を向けることで見えてくることがあります。

早めに気づければ、

少し休む。

早く寝る。

予定を詰め込みすぎない。

身体を軽く動かす。

といった対応もしやすくなります。

5.「自分で整えられる」という感覚が持てる

誰かに何かをしてもらわないと落ち着けない。

特別な道具がなければできない。

そうではなく、

自分自身で自分の状態を整える方法を持っている。

この感覚は、とても大きいと思います。

もちろん、自己催眠ですべての問題が解決するわけではありません。

でも、

「今できることが何もない」

ではなく、

「とりあえず、自分を少し落ち着かせることはできる」

と思えるだけでも違います。

これは自己効力感にもつながります。

6.感情が高ぶったときに、いったん落ち着く時間をつくれる

怒り。

不安。

焦り。

悲しみ。

人は感情が大きく動いているとき、冷静な判断がしにくくなります。

そんなとき、無理に感情を消そうとする必要はありません。

自己催眠を使って一度心身を落ち着かせることで、

感情に飲み込まれた状態から、少し距離を取る

ことができます。

落ち着いてから考える。

落ち着いてから話す。

落ち着いてから決める。

それだけでも、結果が変わることがあります。

7.寝る前のリラックス習慣として使える

自己催眠は、寝る前にも使いやすい方法です。

一日の終わりに、

仕事のこと。

明日の予定。

人間関係。

やらなければならないこと。

などを考え続けていると、身体は疲れているのに頭だけが働き続けることがあります。

そんなときに自己催眠を使い、心と身体の力を抜いていく。

眠らなければいけない、と頑張るのではなく、

眠れる状態に近づけていく

という考え方です。

8.痛みや不快感に意識が集中しすぎる状態から離れやすくなることがある

痛みがあると、どうしてもそこへ注意が向きます。

「まだ痛い」

「また痛くなった」

「これ以上悪くなったらどうしよう」

痛みそのものだけでなく、痛みに対する不安や警戒が強くなることもあります。

自己催眠によって身体の緊張をゆるめたり、注意の向け先を変えたりすることで、

痛みや不快感だけに意識が集中している状態から、少し距離を取れることがあります。

ただし、自己催眠は病気やケガの診断・治療の代わりになるものではありません。

強い痛み、急激な症状、しびれや麻痺、発熱などがある場合には、必要な医療を受けることが大切です。

9.日常の中で短時間でも使いやすい

自己催眠は、慣れてくれば必ずしも長時間行う必要はありません。

最初は10分程度かけて練習してもいいでしょう。

慣れてくると、比較的短い時間でも催眠状態へ入りやすくなります。

寝る前。

昼休み。

仕事の一区切り。

緊張する予定の前。

帰宅後。

日常のさまざまな場面に取り入れることができます。

特別な道具が必要ないのもメリットです。

10.自己催眠そのものに意味がある

ここは、私がとても大切だと思っているところです。

自己催眠というと、

「催眠状態に入ったら、何か暗示を入れなければならない」

と思う方もいます。

でも、私は自己催眠とアファメーションは別に考えています。

自己催眠をして、

催眠状態に入り、

心と身体から力が抜けていく。

その状態になること自体に意味があります。

何かを無理に変えようとしなくてもいい。

自分に何かを言い聞かせなくてもいい。

自己催眠をするときには、自己催眠そのものに集中する。

それで十分です。

自己催眠を続けているだけでも、

心や身体の感じ方が変わったり、

考え方が整理されたり、

自分の状態に気づきやすくなったりすることがあります。

アファメーションを行うのであれば、それは別で行えばいい。

自己催眠は自己催眠。
アファメーションはアファメーション。

混ぜなくてもいいのです。

自己催眠は「現実逃避」ではありません

自己催眠は、

嫌なことを忘れる。

問題から逃げる。

無理やり前向きになる。

そのようなものではありません。

私はむしろ、

一度自分の状態を整えてから、現実に戻るための方法

だと考えています。

問題が消えるわけではありません。

でも、張りつめた状態のまま問題に向き合うのと、一度落ち着いてから向き合うのとでは違います。

自己催眠は、現実から離れるためではなく、

現実に戻るための余白をつくる方法

と考えると分かりやすいでしょう。

毎日完璧にやらなくても大丈夫

「毎日20分やらなければ」

「深い催眠状態に入らなければ」

「今日はうまくできなかった」

そんなふうに考え始めると、自己催眠そのものが負担になってしまいます。

今日は3分。

別の日は10分。

忙しい日はやらない。

それでも構いません。

自己催眠は試験ではありません。

上手にやることよりも、

自分が少し楽になる時間を持つこと

の方が大切です。

自分を整える方法を一つ持っておく

私たちの周りには、自分では変えられないことがたくさんあります。

天気。

仕事。

人間関係。

他人の考え。

突然起こる出来事。

でも、

自分の呼吸。

身体の力。

注意を向ける場所。

自分の心の状態。

今幸せでいるか、それとも不幸でいるか。

こうしたものには、ある程度自分から働きかけることができます。

自己催眠は、そのための方法の一つです。

人生を劇的に変える魔法ではありません。

でも、

「自分を少し楽な状態に戻す方法を知っている」

というのは、意外と心強いものです。

自己催眠を身につける目的は、自分を無理やり変えることではありません。

まずは、

自分で自分を整えられるようになること。

そこから始めてみてもいいのではないでしょうか。

自己催眠は、方法を読んだだけで簡単に身につけられるものではありません。
特に最初は、実際に催眠状態を体験し、自分がどのように力が抜け、意識が変化していくのかを知ることが大切です。
自己流だけで習得するのはかなり難しいため、まずは適切な誘導を受けて催眠状態を体験し、その感覚を身につけていくことをおすすめします。

当院では自己催眠の指導も行っています。
興味のある方は、事前にご相談ください。

ヒプノセラピー開始時間
月・火・木・金・土・日:17:30より開始
水曜休み・祝日は要確認
ヒプノセラピー・自己催眠指導を予約
※ゆっくりお話を伺うため、完全予約制です。初めての方は事前にご相談ください。
※接骨院の整体は予約制ではありません。受付時間内に直接ご来院ください。
おすすめの記事