腰部脊柱管狭窄症の症状と治療について考える
backache - isolated on white digital composition
ポイント

腰部脊柱管狭窄症とは、脊髄を通す脊柱管がなんらかの原因で狭くなり、脊髄神経を圧迫し、痛みや痺れが発生するとされている病気です。
ただし、なにも症状がない方をレントゲン撮影してもかなりの確率で脊柱管の狭窄は写し出されるため、画像上脊柱管の狭窄があっても麻痺が無ければ慌てることはありません。

腰部脊柱管狭窄症と症状

脊柱管狭窄症とは、嚢から伸びた脊髄神経(脊髄神経)を通す管のことです。
脊柱の管、わかりやすいですね。
その脊柱管がなんらかの原因によって狭く(狭窄)なってしまい、脊髄神経を圧迫して痛みやしびれなど、様々な症状を出すと言われている病気です。

しかしながら、和歌山住民を対象とした調査や、その他の研究でもそうですが、脊柱管が狭窄して神経を圧迫しているにもかかわらず全く症状が無い方もたくさんいて、最近は脊柱管の狭窄=痛みしびれという考え方では無くなってきています。

とくに日本は諸外国に比べて痛み医療が20年以上遅れていると言われていて、最近では中国からもかなり遅れているようです。

レントゲンやMRIなどの画像検査は危険信号(レッドフラッグ)が無い場合、撮らないように勧められているのですが、制度がいつまで経っても変わらない日本では当たり前のように撮影されています。
MRIはまだしも、レントゲンやCTには放射線被曝の問題があり、安易に撮影するのは考えた方がいいのかもしれません。

ポイント

レントゲンやMRIの画像上、脊柱管の狭窄があっても痛くない人の方が多い

和歌山県で行われた腰部脊柱管狭窄症の研究

先にも少し書きましたが、和歌山県の住人を対象とした研究では、1009人調べた研究では画像上脊柱管の狭窄があっても実際に症状があった方は9.3%だけで、ほとんどの方は無症状、つまり症状はありませんでした。脊柱管は狭窄していても症状がない方の方が多いんです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/22796511/

1009人の腰を調べたら症状があったのは9.3%

腰部脊柱管狭窄症の治療 麻痺がなければ筋肉と関節を柔らかくする

腰部脊柱管狭窄症でも、トイレのコントロールができなくなる膀胱直腸障害や、足が動かせない、触ってもわからないなどの麻痺が進行するものでなければ手術しないで保存的に治療をする方向に変わってきています。
先にも書いたとおり、レントゲンやMRIの画像と痛みやしびれなどの症状は一致しません。
痛みがある方でも画像上なんともない方もいますし、画像上脊柱菅狭窄症でも痛くもなんともない方もたくさんいるんです。

脊柱菅狭窄症=痛みしびれではないということ。

その多くは筋肉内の痛みセンサーが過敏化することによって起こっています。
だから、過敏化した痛みセンサーを沈静化すればいいんです。

当院では腰や足の悩みの改善方法を提案できます。 
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