
変形性膝関節症の方の多くが、
一度はグルコサミンを試したことがあるのではないでしょうか。
「軟骨の成分だから膝に良い」
そう聞くと、理屈としては納得しやすいですね。
しかし、ここは冷静に考える必要があります。
研究ではどう評価されているのか
大規模な臨床試験やメタアナリシスでは、
・痛みの改善効果は限定的
・プラセボとの差が明確でない
とする報告が多く見られます。
一部の研究では軽度の改善が示されていますが、
強く推奨できるほどの一貫した結果ではありません。
つまり、
「明確に効く」とも「全く無意味」とも言い切れない
のが現状です。
では、なぜ膝の痛みは続くのか
ここが大切です。
変形性膝関節症の痛みは、
・軟骨のすり減りだけ
・骨の変形だけ
で説明できるものではありません。
画像所見と痛みは一致しないことが多く、
✔ 筋肉の機能
✔ 関節の動き
✔ 体重
✔ 不安や恐怖
✔ 活動量の低下
こうした要素が複雑に関わっています。
軟骨成分を補うだけで
痛みが劇的に消えるとは考えにくいのです。
大切なのは「総合戦略」
変形性膝関節症で本当にエビデンスが強いのは、
✔ 運動療法
✔ 体重管理
✔ 筋力改善
✔ 活動量の維持
です。
グルコサミンを否定する必要はありません。
ただし、
「飲めば治る」という期待を背負わせるのは危険です。
補助として使うならよいですが、
中心に置くべきは「動き」と「機能」です。
まとめ
グルコサミンは安全性は高いとされますが、
変形性膝関節症の痛みに対する効果は限定的です。
痛みの本質は、軟骨だけではありません。
膝は、正しく動かせば変わります。
サプリメントよりも先に、
身体の使い方を見直してみませんか。



