変形性膝関節症=痛みではありません ― 「構造」と「痛み」は別の問題です ―

変形=痛みではありません

両膝の痛みでお悩みだったSさんより、お礼のお手紙をいただきました。

詳細は控えますが、施術後には「階段の昇り降りがとても楽になった」とのことでした。このようなご報告は大変励みになります。

ただし、すべての方が一度で改善するわけではありません。


痛みの改善に影響する要因

痛みの変化には、複数の要素が関与します。

  • 痛みの持続期間
  • 日常生活の負荷量
  • 身体の感受性
  • 回復力
  • ご本人の取り組み姿勢

Sさんは施術内容や生活上の注意点を積極的に確認され、主体的に取り組まれていました。慢性痛の改善においては、「受け身」よりも「主体性」が結果に影響することを、臨床上しばしば経験します。


変形がある=痛みが出る、ではない

Sさんは長年、変形性膝関節症と診断されていました。

しかし今回痛みが軽減したという事実は、膝の変形そのものが直接の原因ではなかった可能性を示しています。

画像所見と痛みは必ずしも一致しない

実際、画像上で変形があっても痛みのない方は多数存在します。
研究でも、構造的変化と痛みの強さは必ずしも相関しないことが示されています。

つまり、

  • 変形=痛み
  • 画像所見=症状の重さ

とは限りません。


当院の施術の考え方

当院では、関節や軟部組織に存在する感覚受容器の機能に着目しています。

関節周囲や筋膜、靭帯などの受容器が機能異常を起こすと、痛みや違和感、こわばりなどが生じることがあります。

神経系への適切な入力を重視

極めて軽微な触刺激や圧刺激を用い、神経系に適切な情報を入力することで機能回復を促します。

これは骨格を強く矯正する施術ではありません。施術中は「触れられている程度」と感じる方がほとんどです。

慢性痛において重要なのは、刺激の強さではなく、神経系への質の高い入力です。


まとめ

  • 変形性膝関節症でも、痛みの原因が変形とは限らない
  • 画像と症状は必ずしも一致しない
  • 主体的な取り組みが回復を後押しする

「変形しているから仕方がない」と結論づける前に、痛みのメカニズムを整理することが重要です。構造だけでなく機能という視点を持つことで、可能性が広がることがあります。

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