こじれた慢性痛の治療に有効なのは認知行動療法
時代遅れの誤った思い込みを現在わかっている情報へ書き換える。
口では簡単に言えるがこれがなかなか大変な作業だ。
子どもの頃から教わってきたことを覆すのは容易ではない。
しかしヒトの思い込みは体に大きな影響を及ぼす。
「ノーシーボ 痛み」
などで検索してもらうとたくさん出てくるが、ヒトは思い込みだけで死んだり火傷したりする。
それ故に
「私の痛みは治らないのでは。」
という誤った認識はすぐにでも正す必要がある。
もちろん全てでは無いが多くの痛みは筋膜性疼痛症候群(トリガーポイントなどで有名だ)と言われるもので、骨の変形や神経への圧迫は痛みがない健常者にも普通に存在することから従来の「損傷モデル」から「生物心理社会的疼痛モデル」へと診断モデルが変化してきている。
話は変わるが最近話をしていると泣かれる方が多い。
私の顔が怖いのだろう。普段から感情を押し殺して、我慢して生きているのだろう。
怒り、不安、恐怖、悲しみなどの強い感情はため込むと後に痛みに変換されることがあるし、増強させてしまうことがある。
ため込むことなく、発散する機会を持つようにしたい。
- カラオケなどで大声を出す
- 感動的な映画(なんでもいい)を見て涙を流す
- 昔懐かしい香りや音楽を聞いてメンタルタイムトラベルを楽しむ
- 趣味に没頭して痛みを忘れる
そもそもあなたをネガティブな感情にしてしまう情報や人物へはなるべく近寄らないことだ。
百害あって一利ない。
2015年に放送されたNHKスペシャル「腰痛治療革命 見えてきた痛みのメカニズム」の反響が大きく、DVD付きの書籍になりました。
映像を見る+背中をそらす それだけで約6割の方が改善したそうです。