
ここ最近、急に寒くなりましたね。
風邪を引く方も増えているようです。
この時期は、くしゃみや咳をきっかけに「ぎっくり腰」になる方が増えます。
■ 昔は「とにかく安静」と言われていました
以前は、ぎっくり腰になったら
「動かずに安静にする」が常識でした。
しかし現在では、考え方が変わっています。
急性腰痛の方186名を対象に、
- 安静にするグループ
- 日常生活動作を続けるグループ
- ストレッチを行うグループ
に分けて経過を比較した研究があります。
最も回復が早かったのは、
日常生活動作を続けたグループでした。
次いでストレッチ群。
最も回復が遅かったのは、安静群だったのです。
■ 日本のガイドラインも同じ見解です
昨年改訂された日本の腰痛診療ガイドラインでも、
急性腰痛に対して痛みに応じた活動性維持は、
ベッド上安静よりも疼痛を軽減し、機能を回復させるのに有効である
と明記されています。
■ なぜ動いた方がよいのか
安静にしすぎると、
- 筋肉がさらに硬くなる
- 血流が低下する
- 「動くと危険」という恐怖学習が起こる
こうした要因が回復を遅らせることがあります。
もちろん、激痛で動けない場合は無理をする必要はありません。
しかし、動ける範囲があるなら、
その範囲で日常生活を続けることが回復への近道です。
私自身もぎっくり腰を経験しています。
痛みがあると、動かすのは怖いですよね。
でも「少しだけ動けた」という体験は、
体にも脳にも安心を与えます。
無理のない範囲で、少しずつ。
その一歩が、回復を早めてくれます。



