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SNSで心が疲れることもある。情報との付き合い方もセルフケアです
SNSはとても便利です。
楽しい情報、役に立つ情報、共感できる情報、少し笑える情報など、日常を豊かにしてくれるものもたくさんあります。
一方で、SNSには怒り、不安、対立、批判、過激な意見、悲しいニュースなども大量に流れてきます。
何気なく見ているだけのつもりでも、心と身体は意外と反応しています。
たとえば、
- 怒りっぽくなる
- 不安が強くなる
- 他人と比べて落ち込む
- 身体が緊張する
- 寝る前に見て、眠れなくなる
こうしたことは、決して珍しいことではありません。
情報のタコツボ化とは?
SNSでは、自分がよく見る投稿、反応した投稿、長く見た投稿に近い情報が、どんどん表示されやすくなります。
その結果、自分の興味や考えに近い情報ばかりが集まり、違う考え方や落ち着いた情報に触れにくくなることがあります。
これが、いわゆる「情報のタコツボ化」です。
一般的には、あまりよくない意味で語られることが多い言葉です。
たしかに、自分に都合のよい情報だけを見続けると、視野が狭くなることがあります。
ただし、ここで大切なのは、タコツボ化が必ずしも悪いことばかりではない、ということです。
- 心が疲れているとき
- 痛みや不安が強いとき
- ストレスが多いとき
そんなときに、わざわざ怒りや不安をあおる情報を浴び続ける必要はありません。
むしろ、意識的に見る情報を選ぶことは、心を守るセルフケアにもなります。
情報は、心と身体に入ってくる刺激です
心理学や催眠の視点で見ると、SNSの情報は単なる文字や映像ではありません。
その情報を見たとき、頭の中で映像が浮かんだり、言葉が繰り返されたり、感情が動いたり、身体が反応したりします。
つまり私たちは、情報そのものだけでなく、その情報によって自分の内側に起きた反応にも影響を受けています。
たとえば、誰かが強く批判されている投稿
怒鳴られている場面
苦しんでいる話
胸が悪くなるようなニュース
頭では「これは自分のことではない」とわかっていても、身体はそう受け取らないことがあります。
- 胸がざわつく
- 肩に力が入る
- 呼吸が浅くなる
- 胃のあたりが重くなる
- 気分が沈む
こうした反応は、情報をただ見ているだけでも起こることがあります。
つまり、心が荒れる情報を浴び続けるということは、心と身体にとっては、小さなストレス刺激を何度も受け続けているようなものです。
だからこそ、「見ないようにする」「距離を置く」「心が荒れる情報を避ける」という選択は、逃げではありません。
自分の心と身体を守るための、立派なセルフケアです。
情報を取りすぎると、感情も疲れます
現代は、情報量が非常に多い時代です。
「昔の人が長い時間をかけて受け取っていた情報を、現代人は短時間で受け取っている」と言われることもあります。
これは厳密な統計というより、現代の情報量の多さを表すたとえとして受け取るとよいでしょう。
それでも、私たちが毎日浴びている情報量が、昔とは比べものにならないほど増えていることは確かです。
ニュース、SNS、動画、広告、通知、メッセージ。
楽しい情報もありますが、不安をあおる情報、怒りを誘う情報、誰かを攻撃する情報も、次々と目に入ってきます。
情報を取りすぎると、脳は常に処理を続けることになります。
その結果、頭が休まらず、感情が疲れてしまうことがあります。
私は、患者さん向けにはこれを「感情疲労」と説明してもよいと思っています。
感情疲労が続くと、
- 眠りが浅くなる
- 肩や首に力が入る
- 呼吸が浅くなる
- 胃腸の調子が乱れる
- 気分が落ち込みやすくなる
- 痛みを強く感じやすくなる
といった不調につながることがあります。
もちろん、すべての不調がSNSや情報刺激だけで起こるわけではありません。
ただ、心身が疲れているときほど、どんな情報を入れるかが身体の状態に影響しやすくなることはあります。
慢性痛や不安にも関係します
怒り、不安、恐怖、焦りは、身体の緊張や自律神経の乱れにつながることがあります。
慢性的な痛みがある方は、痛みそのものだけでなく、日常的なストレスや情報刺激の影響も受けやすい場合があります。
「何を食べるか」が身体に影響するように、
「何を見るか」
「何を考え続けるか」
も、心身に影響します。
怒りや不安をあおる情報を何度も見続けることは、不快な暗示を何度も自分に入れているようなものです。
反対に、心が落ち着く情報、身体の力が抜ける情報、少し笑える情報、やさしい気持ちになれる情報、安心できる情報を選ぶことは、自分の心と身体に対する、やさしい暗示にもなります。
心を荒らさない情報を選ぶ
SNSを完全にやめる必要はありません。
ただ、自分の心と身体が楽でいられる情報を選ぶことは大切です。
たとえば、
- 猫や犬などの可愛い動物
- 植物
- 料理
- 穏やかな日常
- 職人や達人の話
- 家族やパートナーを大切にしている話
- 趣味の話
こうした情報は、心を大きく揺さぶりすぎず、安心感や温かさを与えてくれることがあります。
ちなみに、私のSNSでは、最近このような話題ばかり流れてきます。
- 料理
- SUBARU
- 猫
- 旦那さん、もしくは奥さんが大好きという話
- 家族やパートナーを大切にしている話
- 職人や達人の話
- 園芸
- 穏やかな日常
- スキューバダイビング
かなり平和です(笑)
もちろん、これだけを見ていれば世の中のすべてがわかる、ということではありません。
ただ、SNSを見るたびに怒ったり、不安になったり、誰かを責めたくなったりするよりは、ずっと心が穏やかでいられます。
外の情報を完全に遮断する必要はありません
大切なのは、完全に閉じこもることではありません。
心を守りながら、必要な情報とは適度な距離で付き合うことです。
怒りや不安をあおる情報は少なめに。
穏やかになれる情報は多めに。
必要な情報は、信頼できるところから短時間で確認する。
これくらいが、現代のSNSとの上手な付き合い方かもしれません。
SNSも、心と身体に入ってくる刺激のひとつです。
だからこそ、自分を乱す情報ばかりではなく、自分を落ち着かせてくれる情報を選ぶことも大切です。
情報との付き合い方を整えることは、心と身体を整えることにもつながります。
SNSは、使い方によっては心を疲れさせるものにもなります。
でも、使い方を整えれば、少し笑えたり、ほっとしたり、やさしい気持ちになれたりする場所にもなります。
私のSNSは、今のところ心が平和です(笑)








