改善・治療には筋肉をほぐす、脱力することによって痛みセンサーが沈静化
長引く場合は生活習慣を見直そう
痛みが長引く場合は整形外科や治療院に通うのもいいですが、生活習慣も見直した方がいいかもしれません。
大まかには
・睡眠時間
・決まった時間に寝起き(サーカディアンリズム)
・運動する
・しっかり栄養を摂る
・体の力を抜く
を挙げることができます。
睡眠が体の回復に大事なのはここで説明するまでもなさそうですが、睡眠不足や過労から起こる心身の疲労状態では痛みを感じやすくなることがわかっています。
簡単に説明するといつもは1-2位の痛みが具合によって4-5とか7-8など、強く感じてしまう状態になります。
ドイツのハイデルベルグ大学の研究でも寝不足は痛覚過敏を起こすことが判明しています。
また、OECD(経済協力開発機構)調べで日本人は睡眠時間が加盟国中一番短いことがわかっています。
睡眠には疲労回復、身体の成長、免疫力増加などの役割があり、睡眠不足や睡眠障害があると、倦怠感だけでなく、交通事故の増加、仕事の生産性や学業の低下をももたらし、さらには痛みの悪化、生活習慣病やうつ病の誘因、増悪を起こすといわれています。
さらに、6時間睡眠を1週間続けると、1日徹夜したのと同じくらいパフォーマンス能力が下がるという研究結果が近年発表されています。まるで借金のようにじわじわ積み重なるため、「睡眠負債」と名付けられています。
また、平日仕事などで睡眠時間が確保できない分、休日にまとめて長時間睡眠をとる方が散見されますが、これは逆に体内時計(サーカディアンリズム)を崩すきっかけになりえますので、お勧めできません。
休日でも朝日を浴びることができる時間に起床し、夜は早めに寝ましょう。朝日を浴びることが体内時計をリセットしてリズムを整えてくれます。
痛みが長引く場合は生活習慣を見直し、筋肉を柔らかくしましょう。