腰痛に安静はもう古い!

腰が痛くなったら安静にして冷やす。

腰痛で悩んでいる方にはこれはまだ常識なのかもしれません。
ところが最近になって(といってもかなり経つが)腰痛に対する考え方が変わってきています。

腰痛に対する研究が進み、安静にしているよりもなるべく日常生活動作を維持したほうが回復が早いことがわかっていて、世界的に腰痛の新常識になりつつあるそうです。

■急性腰痛患者186例を対象としたRCTによると、安静臥床群、ストレッチ群、日常生活群のうち、最も早く回復したのは日常生活群で、最も回復が遅かったのは安静臥床群だった。腰痛には安静第一は間違い。むしろ回復を妨げる。http://1.usa.gov/mOolz9

■急性腰痛患者203名を対象に2日間の安静臥床群と7日間の安静臥床群を比較したRCTによると、3週間後の欠勤日数は2日間の安静臥床群の方が45%少なかった。急性腰痛に対する安静臥床は欠勤日数を増やすことが証明される。http://1.usa.gov/jFHMqM
TMS JAPAN長谷川先生より

オオカンガルー

安静は有害無益です。
痛くて大変ですが、無理のない範囲で少しずつ動かすといいかもしれませんね。

従来の損傷モデルから生物心理社会的疼痛モデルへ。
今、痛みに対する考え方は大きな転換期を迎えています。

●今までの常識
・ぎっくり腰は安静にしていたほうが良い
・腰痛があるので負担をかけないようにしている
・椎間板ヘルニアがあるので腰痛とは一生の付き合いだ
・腰が痛い時はコルセットをしたほうが良い

●新しい常識
・痛みを恐れて安静にしていると治りが悪くなるし再発しやすくなる
・腰に意識を向けすぎると腰痛発症率が上がる
・腰痛未経験者にも画像上椎間板ヘルニアは普通に存在する
・無理のない範囲で動かしたほうがよい

危険信号(レッドフラッグ)の無い腰痛は腰の風邪みたいなものです。
怖がらず、無理のない範囲で動かして早く痛みを解消しましょう(^^)

Orthopäde, Rückenuntersuchung

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