
「指の関節が変形しているから、痛いのは仕方がない」
ヘバーデン結節やブシャール結節について、このように言われたことはありませんか?
関節の変形を見れば、「この形が痛みの原因なのだ」と思ってしまいますよね。
もちろん、関節の炎症や変形が痛みに関係していることはあります。
しかし、現在感じている痛みのすべてが、変形だけから生じているとは限りません。
筋膜性疼痛症候群(MPS)や関節機能異常による痛みが重なっていることもあります。
ヘバーデン結節・ブシャール結節とは?
ヘバーデン結節は、爪に近い指の第1関節に起こる変形です。
ブシャール結節は、その一つ手前にある第2関節に起こります。
関節が腫れる、曲がる、こぶのように膨らむ、動かしにくくなるなどが主な特徴です。
痛みを伴うこともありますが、変形の程度と痛みの強さが、いつも一致するわけではありません。
つまり、結節があることと、現在の痛みがすべて結節から生じていることは、分けて考える必要があるんですね。
指の痛みにMPSが重なることがあります
MPSとは、筋肉や筋膜に痛みに敏感な部分が生じ、押したときや動かしたときに、普段感じている痛みが再現される状態です。
指を動かす筋肉の多くは、手だけでなく前腕から指へとつながっています。
そのため、指の関節が痛くても、前腕や手の筋肉・筋膜から痛みが伝わっていることがあります。
ヘバーデン結節やブシャール結節があっても、指だけでなく、手や前腕の筋肉・筋膜まで確認する必要があるんですね。
関節機能異常による痛みとは?
関節機能異常とは、脱臼や大きな損傷があるという意味ではありません。関節の小さな動きが損なわれ、曲げ伸ばしや物をつかむ動作が滑らかにできなくなっている状態です。
関節の動きを整えたあとに、握る、つまむ、曲げ伸ばすといった動作が楽になれば、変形以外の要素も痛みに関係していた可能性があります。
骨の形がその場で変わったわけではありません。それでも痛みや動作が変わることが、痛みの内訳を考える手がかりになります。
変形は残っていても、痛みは変わる可能性があります
実際、画像上の変形があっても、痛みを感じていない人は少なくありません。
3,588人を調べた研究では、画像上の手指変形性関節症が認められた人は41.4%でしたが、痛みを伴う手指変形性関節症は12.4%でした。
別の研究でも、ヘバーデン結節や画像上の変化だけでは、痛みや握力、手の使いにくさの違いを十分に説明できないことが示されています。
もちろん、変形と痛みにまったく関係がないということではありません。
しかし、変形があることと、現在の痛みがすべてその変形から生じていることは、同じではないのです。
同じ手の中でも、変形が目立つ指はそれほど痛くないのに、変形の少ない指が強く痛むことがあります。
このような場合、関節の変形以外にも目を向ける必要があります。
おおしま接骨院では、指だけでなく、手や前腕の筋肉・筋膜など、指に関係する場所を確認します。
さらに、関節に小さな動きの制限がないか、握る・つまむ・曲げ伸ばすといった動作がどのように変化するかも調べます。
実際に、結節による変形はそのままでも、MPSへの施術や関節機能を整えることで、指の痛みや動かしやすさがその場で変化するケースを当院では多く経験しています。
骨の形が変わっていないのに痛みが軽くなったとすれば、現在の痛みの大きな部分を、変形以外の要素が占めていた可能性があります。
医療機関での確認を優先する症状
次のような症状がある場合は、医療機関へご相談ください。
- 関節が急に赤く腫れ、強い熱を持っている
- 安静にしていても強く痛む
- 複数の関節が急速に腫れてきた
- 朝の強いこわばりが続いている
- 水ぶくれのようなものが破れ、皮膚が赤くなっている
- 転倒や突き指のあとから強く痛む
- 腫れや変形が急速に進んでいる
炎症性疾患、感染、骨折などが疑われる場合は、そちらの確認が優先です。
「変形があるから仕方ない」と諦める前に
おおしま接骨院では、結節のある関節だけを見るのではなく、指や手首の動き、前腕から手につながる筋肉・筋膜、関節機能、実際に痛みが出る動作を確認します。
変形そのものを元に戻すことは難しくても、MPSや関節機能異常が痛みに重なっている場合は、痛みや手の使いやすさが変わっていくことが多いです。
「変形しているから仕方がないと言われた」
「湿布や固定を続けても指の痛みが変わらない」
「日によって痛みの強さが違う」
このような指の痛みでお困りでしたら、変形以外に変えられる部分が残っていないか、一度確認してみませんか。
指の痛みでお困りの方は是非ご相談ください。




