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災害後に調子が悪くなる
大きな地震があると、その後しばらく体がこわばったり、首肩や腰が重く感じたり、眠りにくくなることがあります。
「どこか痛めたわけではないのに、なんとなく体がつらい」
「地震のあとから肩に力が入っている感じがする」
「寝ようとしても体が落ち着かない」
このような状態は、決して珍しいことではありません。
まず大切なのは、安全確認です。
自宅や職場の状況、家族の安否、交通機関や生活環境を確認し、必要な情報を得ることが最優先です。
そのうえで、体の不調が続く場合には、地震によって体が「警戒モード」になっている可能性があります。
地震のあと、体は無意識に緊張しやすくなります
地震は、体にとって強いストレス刺激です。
揺れを感じた瞬間、人の体は反射的に身を守ろうとします。
足を踏ん張る、肩に力が入る、息を止める、周囲の音や揺れに敏感になる。
これは異常な反応ではありません。
危険から身を守るための自然な反応です。
しかし、その警戒状態がしばらく続くと、首・肩・背中・腰まわりの筋肉がこわばりやすくなります。
また、余震への不安や、ニュース・SNSから入ってくる情報によって、脳と神経が休まりにくくなることもあります。
その結果、
- 首や肩がこる
- 背中が張る
- 腰が重くなる
- 頭痛が出やすくなる
- 眠りが浅くなる
- 体がだるくなる
- 以前からの痛みが強く感じられる
といった変化が出ることがあります。
痛みが出たからといって、すぐに体が壊れたとは限りません
地震のあとに痛みやこわばりが出ると、
「どこか悪くしたのではないか」
「体に異常が起きたのではないか」
と不安になる方もいます。
もちろん、転倒した、物がぶつかった、強くひねった、しびれや麻痺がある、強い痛みが急に出た、という場合には医療機関での確認が必要です。
一方で、明らかなけががないにもかかわらず、首肩や腰のこわばり、重だるさ、以前からの痛みの悪化が出ている場合には、体が壊れたというよりも、神経や筋肉が緊張状態から戻りきっていないことがあります。
これは、体があなたを守ろうとしている反応ともいえます。
まずは「安心できる行動」を優先しましょう
地震のあとに体がつらいときは、無理に頑張って動くよりも、まずは安心できる環境を整えることが大切です。
できる範囲で構いませんので、
- 安全な場所を確認する
- 家族や身近な人と連絡を取る
- 水分をとる
- 深呼吸をする
- 温かい飲み物を飲む
- ニュースやSNSを見すぎない
- 早めに横になる
- 体を温める
といったことを意識してみてください。
特に、情報を追い続けると脳が休まらず、体の緊張も抜けにくくなります。
必要な情報を確認したら、一度スマートフォンやパソコンから離れる時間を作ることも大切です。
体に「もう大丈夫」を教えていく
地震のあとに体が緊張しているときは、体に少しずつ「もう大丈夫」という感覚を取り戻していくことが大切です。
例えば、
ゆっくり息を吐く。
肩の力を抜く。
首を無理のない範囲で動かす。
背中を軽く伸ばす。
温かいお風呂に入る。
安心できる人と話す。
美味しい料理を食べる。
こうした小さな行動でも、体と神経にとっては大切な安心材料になります。
痛みやこわばりがあると、つい「動かさない方がいい」と思ってしまうことがあります。
しかし、明らかなけががない場合には、無理のない範囲で少しずつ日常の動きを取り戻していくことも、回復の助けになります。
痛みが続くときは、体だけでなく緊張や不安も含めて考えます
地震のあと、数日たっても首肩や腰のこわばりが抜けない。
眠りが浅い状態が続いている。
以前からの痛みが強くなっている。
体の緊張が取れない。
そのような場合、単に筋肉だけの問題ではなく、睡眠不足、不安、緊張、疲労、警戒状態などが重なっていることがあります。
当院では、慢性的な痛みやこわばりを、体だけでなく、睡眠・ストレス・安心感・生活習慣も含めて考えています。
地震のあとに体調が乱れるのは、決して気のせいではありません。
体が危険に備えようとして、少し敏感になっていることがあります。
まずは安全確認と休息を優先してください。
そのうえで、首肩や腰のこわばり、眠りにくさ、痛みの悪化が続く場合には、体が緊張モードから戻りきっていない可能性があります。
無理に我慢せず、必要に応じてご相談ください。


