
関節の捻挫は、程度にもよりますが、多くの場合は数週間から1か月ほどで徐々に回復していきます。
腫れや痛みが少しずつ引き、日常生活にも支障がなくなっていくのが一般的な経過です。
しかし、受傷から2〜3か月以上経過しても痛みや違和感が続いている場合、単なる「治りの悪い捻挫」とは異なる経過をたどっている可能性があります。
特に、
- 当初の怪我の程度と比べて、痛みが強く感じられる
- 腫れや皮膚の色の変化がなかなか改善しない
- 軽く触れただけでも痛みを感じる
- 足を着くことに不安や恐怖を感じ、動かしづらくなってきた
- 天候や体調によって痛みの強さが大きく変わる
といった状態がみられる場合には、回復の過程そのものが通常とは異なっていることも考えられます。
このようなケースでは、損傷そのものよりも、痛みが長引くことで身体や神経の反応が変化し、回復を妨げている状態が関与していることがあります。
そのため、安静や時間経過だけでは改善が進まない場合も少なくありません。
「そのうち治るだろう」と我慢を続けるのではなく、現在の状態を一度きちんと評価し、必要に応じた対応を行うことが大切です。
痛みや違和感が長く続いている場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
以下は、捻挫後の痛みが長引く方から、実際によくいただくご質問です。
目次
よくあるご質問(Q&A)
Q1.捻挫は安静にしていれば自然に治るものではないのですか?
A.多くの捻挫は、適切な経過をたどれば自然に回復していきます。
しかし、数か月経っても痛みや腫れが続く場合、回復の過程が通常とは異なっている可能性があります。
このような場合、単に「時間が足りない」のではなく、痛みを感じる仕組みや身体の反応そのものが変化していることもあります。
安静だけでは改善が進まないケースもあるため、状態を一度評価することが大切です。
Q2.検査で「異常なし」と言われましたが、それでも痛みが続いています。
A.画像検査で異常が見つからなくても、痛みが存在しないとは限りません。
レントゲンやMRIは、骨折や明らかな組織損傷を確認するための検査であり、
痛みの感じ方や神経・血流・自律神経の変化までは映らないことがあります。
「異常がない=問題がない」というわけではなく、
現在の症状に合った視点で評価することが重要です。
Q3.CRPSと診断されると、もう治らないのでしょうか?
A.CRPSと診断された場合でも、必ずしも日常生活が制限され続けるわけではありません。
症状の程度や対応のタイミングによっては、日常生活に支障がないレベルまで回復する方も多くいらっしゃいます。
大切なのは、
「どうせ治らない」と決めつけてしまうことではなく、
今の状態に合った適切な評価と対応を行うことです。
Q4.どのタイミングで相談すればよいのでしょうか?
A.目安として、捻挫から2〜3か月以上経っても痛みや違和感が続いている場合、一度相談されることをおすすめします。
特に、
- 痛みがだんだん強くなっている
- 腫れや皮膚の変化が続いている
- 足を着くことに不安や恐怖を感じる
といった状態がある場合は、早めの対応が回復につながることがあります。
Q5.「我慢すればそのうち良くなる」と思っていても大丈夫ですか?
A.我慢が必ずしも良い結果につながるとは限りません。
痛みが長引くほど、身体が「痛みを避ける動き」を覚え、回復に時間がかかることがあります。
「この痛みは様子を見ていいのか、相談した方がいいのか」
そう感じた時点で、一度専門家に相談することが、結果的に遠回りにならないこともあります。
※注意事項
捻挫から時間が経っても痛みや違和感が続いている場合、
早めに状態を確認することで、その後の経過が大きく変わることがあります。
「もう少し様子を見ようか」と迷っている段階でも構いません。
今の状態について、一度ご相談ください。
本記事およびQ&Aは、実際の症例や臨床経験をもとに一般的な情報としてまとめたものです。
症状や経過には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。


