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自己催眠は意識と無意識の方向性を同じにする
自己催眠は意識と無意識が同じ方向を向いている状態をつくるためのもので、一方的に潜在意識に言うことを聞かせるためのものではありません。
自己催眠状態になっていると、悩む事に対して葛藤が起こらなくなってきます。
悩みごとができたら悩むのが当たり前で、
悩んではいけない→悩んでもいいんだ
に考え方が変化していきます。
自己催眠法の効果と限界
自己催眠法の効果としては
・心身の安静効果
・自己統制ができる
・心身の安静効果
催眠状態とは、一つのことに集中した状態です。
このとき、体と脳からはいらない力は抜けて脱力していますから、過度の緊張がきたすいろいろな不都合、不具合を解決する効果が期待できます。
自己催眠という心身の弛緩を作る技術を体得する事で、様々な効果があるでしょう。
・自己コントロールができる
自己催眠の練習を続け、暗示されやすさをあげる事により、普通よりも暗示に反応しやすい状態を作り上げることが可能になります。
それによって、自分自身を管理する力が育っていくのです。
期待できる効果を箇条書きにすると以下のようになります
1、心身のリラックス
2、運動選手の心身的制御、パフォーマンスUP、ゾーンに入りやすくなる
3、受験生や仕事などでの集中力アップ
4、記憶力の向上
5、潜在意識に眠っているアイデアが浮かんでくるようになる
自己催眠は潜在意識に眠っている力を引き出す方法
自己催眠法は自分自身に眠っている力を引き出す方法であり、その時点でできないことはできません。
例えば、普段運動していない人が300kgのバーベルを持ち上げることは不可能ですし、100mを9秒で走るのはできませんよね。
今の自分に無いものをできるようにするものではなく、普通にやっていることを、より十分に持っている能力を発揮する事でより確実により速く達成するとか、もともと力は持っているのに力みなどで十分に力が発揮されない場合、潜在的な力を発揮させることができるのです。
いくら潜在意識でも無い袖はふれません。
催眠は魔法や奇術ではありませんから、それが催眠の限界なのです。
そこのところは誤解している方が多いので、これらのことは知っておいた方がいいと思います。
自己催眠法をしてはいけない人
自己催眠法は習得すればとてもいい技術ですが、役に立たない場合や、してはいけない人がいます。
- 小さい子ども
- 知能の低い人
- 統合失調症
- 躁鬱病
- うつ病
- 不安神経症
- パニック障害
一般に自己催眠は自分を統制していく技術と言われており、自己コントロール能力が十分に育っていない人には役に立たないと言われています。
はっきり年齢で分けるのは難しいのですが、自己コントロール可能になってくるのは大体青年期以降と言われていますから、自己催眠で効果をあげることができるのはそれ以降の年代、ということになります。
大人になっても自己コントロールできない人、いますね。
自己催眠法は自分自身を見つめ、意識を内側に向ける技術ですから、統合失調症や不安神経症と言われている人たちにはやってはいけないとされています。
自分の体の症状が気になって気になってしょうがない人に、意識を内側に向けるようにすると余計症状が気になって症状を悪化させることもあります。
自己催眠法はうまく活用すれば素晴らしい方法
いかがでしたでしょうか。
自己催眠法でできること、できないことを書いてみましたが、皆さんの想像と違ったでしょうか。
今一度書きますが、催眠はとても素晴らしい方法ですが、魔法や奇術の類ではありません。
催眠状態という体も脳もリラックスした状態に導く心理技術です。
しかし、まだまだ催眠を魔法のように考えていて、思った暗示を言ってもらえればその場で変われると考えている方が少なくありません。
そんな催眠療法はどこにもありません。
それをできますなどと言って宣伝しているところには近づかないほうがいいでしょう。
お金と時間の無駄になります。
催眠療法は潜在意識を活性化して潜在している力を出すことはできても、その時点で持ち合わせていないものは催眠でも引き出すことはできなく、無ければ少しずつでも能力を育てていくしかないんです。
それでも催眠は素晴らしい力を持っています。
正しい知識が拡がり、適切な活用をしていただければと思います。