
膝に水がたまる
膝に水がたまると言われると、
「膝が悪くなっているのでは?」
「軟骨がすり減っているのでは?」
と心配される方が多いと思います。
しかし実際には、
膝に水がたまること自体が原因ではなく、結果であることが多い
と考えられています。
膝関節にはもともと
滑液(関節液)
と呼ばれる液体があり、関節を滑らかに動かす役割があります。
この滑液は、関節を包んでいる
滑膜
から分泌されています。
何らかの理由で滑液の分泌バランスが崩れると、
関節水腫
と呼ばれる状態になります。
膝に水がたまる原因は、大きく分けると
・炎症性の滑膜反応
・非炎症性(機械的な刺激)
の2つがあります。
炎症性の滑膜反応
滑膜に炎症が起こると、滑液の分泌が増えて関節水腫が起こります。
代表的なものとして
・感染性関節炎
・関節リウマチ
・外傷
などがあります。
この場合は
・強い痛み
・腫れ
・熱感
・発熱
などを伴うことがあります。
感染が疑われる場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
非炎症性(機械的刺激)
実際の臨床では、
膝に水がたまる原因の多くは機械的な刺激
と考えられています。
関節の機能バランスが崩れると、滑膜が刺激を受けて
滑液の分泌が増える
ことがあります。
このような状態は、必ずしも細菌感染などの強い炎症ではなく、
関節の機能異常に対する滑膜反応
と考えられることが多いです。
変形性膝関節症
膝に水がたまる原因としてよく知られているのが
変形性膝関節症
です。
膝関節に繰り返し負担がかかることで滑膜が刺激され、
滑液が増えることがあります。
ただし、レントゲンで変形があっても痛みがない人も多く、
変形と症状が必ず一致するわけではありません。
半月板の問題
膝関節の中にある
半月板
に負担がかかると、関節内の刺激によって滑液が増えることがあります。
症状としては
・膝の痛み
・引っかかる感じ
・曲げ伸ばしの違和感
などがあります。
筋膜性疼痛症候群(MPS)
膝の痛みの原因として比較的多いのが
筋膜性疼痛症候群
です。
太ももやふくらはぎの筋肉にトリガーポイントができると、
・膝の痛み
・膝の違和感
が起こることがあります。
筋肉の緊張や機能異常によって膝関節に負担がかかり、
結果として滑膜が刺激されて関節液が増えることもあります。
ベーカー嚢腫
膝に水がたまると、
膝の裏に水がたまる
ことがあります。
これを
ベーカー嚢腫
と呼びます。
これは膝関節の中の滑液が後方に押し出されることで起こるため、
原因ではなく結果
であることが多いとされています。
まとめ
膝に水がたまる原因として多いもの
炎症性
・感染性関節炎
・関節リウマチ
非炎症性(機械的刺激)
・変形性膝関節症
・半月板
・筋膜性疼痛症候群(MPS)
膝に水がたまる場合、多くは
関節の機能バランスが崩れた結果として滑膜反応が起こっている
と考えられます。
膝の痛みや違和感でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


