じゃあ腰痛は改善しないのか
では腰痛は改善しないのかというと、そうではありません。
原因は複雑で、どれがどの程度の割合で関わっているかはわかりません。
ですが、腰痛は原因がわからなければ対処できないのかと言われると、必ずしもそうとは言えません。
実際に原因は分からなくても対処できる疾患はたくさんあります。
例えば高血圧症。
高血圧のうち9割が本態性高血圧なのですが、本態性とは原因不明ということです。
原因がわからなくても腰痛には対処ができるということは知っておいてください。
原因がわからなくても改善はできる
多くの腰痛は筋肉内の痛みセンサーが異常に興奮したもの
ガンや感染症、痛風などの結晶性関節炎、内臓由来で無ければ多くが筋肉の過緊張です。
まずは痛みを取り除くこと、過敏化している痛みセンサーを鎮静化する。これは手技施術だったり注射だったりといろいろ。
もし施術して軽快するけれども数日で痛みが強くなってくる場合や、なかなか改善してこないようなら貧血含む栄養状態、膠原病(関節リウマチなど)、甲状腺機能障害、パーキンソン病や、脊髄損傷などの神経疾患、心理的要因(うつ状態やうつ病)、薬の副作用などを疑うといいかもしれません。
腰痛の多くは筋肉内の痛みセンサーが異常興奮した状態
施術後改善してもすぐに元に戻る、なかなか改善しない場合、
・貧血含む栄養状態
・関節リウマチなどの膠原病
・甲状腺機能
・パーキンソン病などの神経疾患
・心理的要因
・薬の副作用
を考えてみるといいかもしれません。
見逃してはいけない危険信号(レッドフラッグ)
ごく少数ですが、腰の痛みには見逃してはいけない危険な信号があります。
これをレッドフラッグといいますが、発熱、どの姿勢でも楽な姿勢が無い、痛みが強くなっていく、尿が漏れる、進行する麻痺など、これらの症状があった場合、ガンや感染症、解離性大動脈瘤、馬尾症候群など重い病気である可能性があるため、一刻もはやく病院を受診しましょう。