腰椎分離症・腰椎分離すべり症の検査と診断

・レントゲン検査
分離や滑りがあっても無症状の方が多い
・CTやMRI
神経の圧迫度合いや、どこが分離しているかを調べることができる

画像所見と自覚症状

MRI異常所見自覚症状
椎間板ヘルニア19%
脊椎分離症2%
脊椎すべり症3%
脊柱菅狭窄症14%

Hartvigsen J et al, Lancet,2018  2018年にLancetのワーキンググループが出したデータ

腰椎分離症・腰椎分離すべり症の治療方法

保存療法

1,安静
痛みの軽減のために一昔前までは安静と言われていましたが、これをすると慢性化と再発をしやすくなってしまい、現在では勧められていません。
よほどの激痛で動けない場合は別ですが、それでも二日以上の安静は勧めないと言われています。

2,コルセット
腰痛診療ガイドラインではしてもしなくても利益は無いとされています。
よほど痛いときに短期間使用するなら仕方がありませんが、コルセットをすることにより場合によっては「自分の腰は悪い」とマイナスの思い込みを自分に刷り込んでしまうことがあり、コルセットやサポートベルトを手放せなくなって1日24時間つけっぱなしにしている人をよく見かけますので、コルセット装着はよく考えてしましょう。

鎮痛薬

色んな種類の鎮痛薬がありますが、この中で「第一選択治療」になるものは無く、まずは「第一選択治療」である「活動を続けるアドバイス」、「教育」が急性痛・慢性痛共に第一選択治療となっています。

それでも芳しくない場合、「第二選択治療」の鎮痛薬が登場しますが、それでも「Foster NE et al,Lancet,2018」によると下記の図の様になり、鎮痛薬だからといってなんでも飲んでよいとは考えられていませんので、よく考えて選択したいですね。

薬物療法急性腰痛慢性腰痛
アセトアミノフェン推奨しない推奨しない
非ステロイド性抗炎症薬第二選択治療(補助的選択肢)第二選択治療(補助的選択肢)
筋弛緩薬特定の患者に限定証拠不十分
抗うつ薬(SSRI・SNRI)証拠不十分第二選択治療(補助的選択肢)
オピオイド特定の患者に限定(使用に注意)特定の患者に限定(使用に注意)
抗てんかん薬証拠不十分役割不明
経口ステロイド薬推奨しない推奨しない

Foster NE et al,Lancet,2018

神経根ブロックや手術

1,ブロック
神経根ブロックや硬膜外ブロックは痛みやしびれを改善する目的で行われます。

2,手術
脊椎固定術は不安定な椎体同士を固定して動かなくするものです。
この手術はNewsweekでも無駄な手術と指摘されていましたね。
Lancetのワーキンググループによると脊椎固定術は急性腰痛では証拠不十分、慢性腰痛に至っては役割不明としています。

侵襲的治療急性腰痛慢性腰痛
硬膜外ブロック推奨しない特定の患者に限定
椎間板切除術証拠不十分第二選択治療(補助的選択肢)
椎弓切除術証拠不十分第二選択治療(補助的選択肢)
脊椎固定術証拠不十分役割不明

Foster NE et al,Lancet,2018

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