麻痺が無ければ安心して心と体を柔らかくすること
先に書いたように極々まれではありますが、腰椎椎間板ヘルニアによる馬尾症候群(便が漏れる・出ない等)、進行性の麻痺(触っても分からない、動かせない等)は手術が必要ですが、それ以外であれば手術は必要ありません。
これらを知り、まずは安心してください。
痛みの治療の大きな障害になるのが痛みに対する恐怖や不安です。
これは痛みを知らないことが原因ですが、ざっくりとで良いですから知ってしまえば良いのです。
ですから読書療法といって、痛みの知識を得ることが勧められています。
- 日本の痛み医療は海外に比べて20年以上遅れていること
- 神経を圧迫して起こるのは麻痺であり、痛みではないこと
- MRIを撮影すると痛みが無くても多くの人にヘルニアが見つかること
- 手術してもしなくても数年後には自然治癒と差が無いこと
- 不安や恐怖が慢性痛化させること
最低限これらを知っていれば、ネットやテレビを見ても有益な情報なのか、そうでないのかがわかりますから、よく考えて情報は受け取ってください。
心が力むと体が力む
逆もまた真なりで、体が力むと心も力みます。そして、心の力が抜けると体の力も抜けるんです。
ですから痛みの特効薬は「正しい情報」だと言われているのです。それは体の痛みの多くは筋肉の過緊張であるため、現時点での正確な情報に触れると安心して心の力が抜け、筋肉が柔らかくなり改善しやすくなるためです。
時代遅れの古い情報に恐怖することはありません。
痛みの多くが改善可能なのです。
心の力を自ら抜くのはなかなか難しいですが、体の力を抜くのはコツを覚えてしまえばそんなに難しいものではありません。
先日書いた「雑誌Tarzanに自律訓練法とジェイコブソンの漸進的筋弛緩法掲載」にジェイコブソンの漸進的筋弛緩法を掲載していますから、参考にしてみてくださいね。
痛みについては先日の記事「ぎっくり腰は怖い病気ではない 早く治すための対処法」もご覧ください。
ぎっくり腰だけでなく、全ての痛みにいえることです。
麻痺が無ければ安心して心と体の力を抜く
痛みに対する対処をして改善しても数日で戻る場合は
運動やストレッチ、痛みの学習や医療機関での治療を適切に受けても改善はするもののすぐに元の状態に戻ってしまう場合がありますが、その場合は他に異常が無いか調べる必要があります。
- 心理社会的要因
- 貧血
- 栄養不足
- 関節リウマチなどの膠原病
- 電解質異常
- 甲状腺機能異常
- パーキンソン病や脳卒中の後遺症などの神経疾患
- うつ状態、うつ病などの心理的要因
- 発達障害
- 薬の副作用
- その他
などの要因が無いか調べる必要がありますから、改善してもすぐに痛みだしてしまう方は、医療機関で検査を受けましょう。
当院では腰や足の痛みの改善方法を提案できます。
施術については下記「施術について詳しくはこちら」ボタンを押してページを進めてください^^