体を動かそう

痛みがあると医療従事者などに安静を指示されて安静にしてしまいがちですが、全く動かなくなるのも考えものです。
体を動かすと脳内からエンドルフィンという鎮痛に働くホルモンや、筋肉からはマイオカインというやはり鎮痛に働くホルモンが放出されることがわかっています。
テニスにこだわらず、体はできるだけ動かして気分転換を図るようにしましょう。

しっかりと栄養を摂りましょう

朝起きられない、一日中眠い、なんとなくだるい、疲れがとれない、気分の浮き沈みが激しいなど、痛みを抱えている方だけではなく、なんとなく体の不調を感じ取っている方は大変多いと思います。

周りを見渡せばコンビニ、スーパー、デパ地下などは、あらゆる食べ物で溢れかえり、とてもこの日本で栄養欠乏があるとは思えませんが、今、栄養欠乏が問題になっていることをご存知でしょうか。

食べる量は満たされていても、質が満たされておらず、タンパク質、ビタミン、ミネラルの不足により、なんとなく調子が悪い状態を栄養失調といいます。精神的に調子が悪い、慢性的に体が痛い方は、この栄養失調に当てはまる方が多いのではないかと思います。

タンパク質摂取の年次推移(厚生労働省)を見ると、年々摂取量が減少していることが分かります。
鉄に至っては1950年に一日あたり約46㎎摂取していたのが2003年時点では約8㎎まで減少しています。

約6分の1ですね。

身体の筋肉は多くがタンパク質でできていますし、多くのホルモンや酵素もまたタンパク質からできていますから、タンパク質の摂取量が少ないことで、少なからず影響が出ることは想像しやすいでしょう。

鉄はセロトニン(心の安定に関与)やドーパミン(やる気等に関与)を作る際に必要となります。また、エネルギー代謝にも関与していて、不足するとうまくエネルギーを産生できなくなります。

厚生労働省ではタンパク質の一日あたりの推奨摂取量を、左の表のようにしていますが、果たしてこれを満たしている方はどのくらいいるのでしょうか。

100グラムの肉を食べれば100グラムのタンパク質が摂取できると勘違いされている方が多いのですが、そうではなくタンパク質を10グラム摂取するためには牛肉では65グラム、豚肉83グラム、鶏肉55グラム、チーズ50グラム、豆腐330グラムと、摂取グラム数=摂取タンパク量ではないことを知っていてほしいと思います。

たとえば、体重50キログラムの方で50グラムのタンパク質を摂取しようとした場合、牛肉では一日325グラム、豚肉415グラム、鶏肉275グラム、チーズ250グラム、豆腐1650グラムを摂る必要があるわけです。
1日や2日ならなんとかなりそうですが、これが毎日となると、とてもじゃないですが続きそうにないですね。

また、野菜も近年栄養素の低下が指摘されており、なるべく旬の野菜を食べるなどの工夫が必要です。

体や心の調子が優れない時に、「心を落ち着かせる方法」や「体の力を抜く方法」、「認知行動療法」のほか、「カウンセリング」や「治療」なるものをしてもいい結果が出ない場合には、栄養失調である可能性も考慮するとよいかもしれません。
体を維持するための材料が枯渇している状態では、どのような手段を講じたところで、回復が望めないということです。

ポイント

よく寝て、よく動かして、しっかりと栄養を摂りましょう。

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