もっと筋肉や関節の受容器に目を向けましょう

痛みは多くが侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛の混合

痛みやしびれの多くは、
筋肉や関節包、靭帯などに存在する受容器(センサー)の興奮から始まります。

しかし患者さんのお話を聞くと、

「骨が変形しているから」
「神経が圧迫されているから」
「老化だから仕方ない」

と説明を受けたという声は多い一方で、
筋肉や関節の受容器について説明されたという話はほとんど聞きません。

最近では、

「筋肉の話が出てこないのが不思議だった」

と気づく方も増えてきました。
とても良い傾向だと思います。


現在の痛みの分類

現在、痛みは大きく

  • 侵害受容性疼痛
  • 神経障害性疼痛
  • 痛覚変調性疼痛

の3つの要素で整理されています。

重要なのは、これらはきれいに分かれるものではないということです。

多くの整形外科的疼痛では侵害受容性要素が中心になりますが、
慢性化すると痛覚変調性要素が重なってきます。
神経損傷があれば神経障害性要素も加わります。

つまり、痛みは“混合型”であることがほとんどなのです。


受容器は痛みの出発点

侵害受容性疼痛の起点となるのが、
筋肉・靭帯・関節包などに存在するポリモーダル受容器です。

この受容器が過敏になり、

  • 筋緊張の増加
  • 循環の低下
  • さらなる受容器興奮

という悪循環が生じます。

ここに痛覚変調性要素が加わると、
中枢側での感受性亢進も起こりやすくなります。


感覚は電気信号

痛みは、

末梢で刺激を受け取る

電気信号に変換

中枢へ伝達

脳で認知

というプロセスを経て知覚されます。

痛みは構造そのものではなく、
神経系の情報処理の結果です。


損傷モデルからBPSモデルへ

これまで長く、

  • 骨の変形
  • 狭窄
  • 神経圧迫

が痛みの原因と説明されてきました。
いわゆる損傷モデルです。

しかし画像と症状が一致しない例は多数存在します。

現在は、
生物・心理・社会的疼痛モデル(BPSモデル)で
痛みを多面的に捉える時代になっています。

私たちは今、その移行期にいます。


理解が治療を変える

痛みがなかなか引かない方は、
一度、痛みの理解をアップデートしてみませんか。

侵害受容性・神経障害性・痛覚変調性の
どの要素が強いのかを考えるだけで、

施術の進め方は大きく変わります。

痛みの研究者たちも、
痛みの理解が治療の第一歩であると述べています。

構造に振り回されず、
神経系の働きに目を向けること。

そこから、新しい道が開けます。
施術の道筋も変わります。

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