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■ 変形性膝関節症でも電話支援で痛みが軽減する理由
ある研究では、
変形性膝関節症または股関節症の患者515名を対象に、
月1回の電話による自己管理支援の効果をランダム化比較試験で検討しました。
通常ケア群と電話支援群の両群で痛みは低下し、
著者らは電話支援でも中等度の疼痛改善が得られたと結論しています。
ここで考えたいのは、
「なぜ電話だけで痛みが改善したのか」という点です。
■ 痛みの治療において“安心”は治療要素である
痛みは単なる組織損傷の信号ではありません。
国際疼痛学会(IASP)が定義するように、
痛みは感覚的かつ情動的な体験です。
つまり、
✔ 不安
✔ 恐怖
✔ 誤った認識
これらが痛みを増強させることがあります。
■ 誤解が痛みを固定することがある
「軟骨がすり減っているから痛い」
「骨が変形しているからもう治らない」
こうした認識が強いと、
変形して痛い → 怖くて動かさない ✕
という行動パターンに陥りやすくなります。
しかし実際には、
変形があっても症状がない方は多数存在します。
ですから、
変形していても大丈夫 → 勇気をもって動かす ◯
という選択が可能になると、
回復の流れは大きく変わります。
■ 読書療法という選択肢
痛みの知識を最新のものへアップデートすることは、
非常に重要です。
安心するだけで痛みが軽減することがあります。
実際に、
「説明をしただけで症状が緩和する」
というケースは珍しくありません。
今日も、
お話だけで痛みが軽くなった方がいらっしゃいました。
■ ということは・・・
痛みの一部は、
構造ではなく
“脳の解釈”によって強まっている可能性がある
ということです。
恐怖や不安が減れば、
神経系の過敏さは落ち着きます。
つまり、
正しい情報は治療になる。
痛みが長引いている方ほど、
まずは知識をアップデートすることから始めてみてください。
そこが回復の第一歩になることがあります。
参考文献
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/0003-4819-153-9-201011020-00006



