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神経脱落症状のない椎間板ヘルニア

山梨県よりお越しのAさん。1週間前より腰から右大腿部の後面にかけて痛みがあります。整形外科では椎間板ヘルニア、経過が悪かったら手術と説明されています。

当院のホームページを見てすぐにいらっしゃいました。

診察時痛みのために足を引きずっていました、見るからに痛そうです。体は痛みのために曲がっていました、疼痛性側湾ですね。その他は腰の伸展制限と右の仙腸関節に腫脹があるくらいで神経脱落症状はありませんでした。その場での反応はあまりよくなかったですが、1ヶ月経ち、本日2回目の治療にいらっしゃった時はすでに最初の半分くらいまで痛みが軽減していたそうです。大きな問題が無ければ、このまま治療しなくも大丈夫になるでしょう。

・椎間板ヘルニアは症状のない方にも普通にみられます。(健常者の76%に椎間板ヘルニア

・椎間板ヘルニアの手術をしても保存療法より一時的には優位性を示すが、一過性だという報告があります。

・生理学では神経管は圧迫しても痛みは発生しないとあります。

・手術しても良くならない場合があります。

・整体やストレッチ、マッサージなどの保存療法で治る方がたくさんいます。

・ゲートコントロール説で有名な神経生理学のPatric Wallはその著書 疼痛学序説で次のように述べています。

「腰痛の原因は椎間板ヘルニアであると、ふつう信じられている。椎間円板は椎骨の間から突出して、感覚線維を含む脊髄後根を圧迫すると信じられている。椎間板ヘルニアはX線写真で見ることができる。そして、人口の1~3%に存在する。椎間板ヘルニアの頻度は、痛みをもつ人たちともたない人たちで同じである。椎間板ヘルニアがあって痛みをもつ人々が、外科手術以外の方法で治療されると椎間円板の突出した部分は消えたり、消えなかったりする。しかしこれは、まだ痛いか、それとも痛くないかに関係しない。椎間円板の役割についての外科医の混乱は、突出した椎間円板を取り除く手術の割合が、国によって大きく異ることに反映されている。10年前に、10万人当たり、英国で100人、スウェーデンで200人、フィンランドで350人、米国で900人であった。この割合は現在下がり続けていて、神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益を受けたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。」

 

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