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捻挫や肉離れなどの傷が治ったと言われたけれど、まだ痛い。
そんな経験はありませんか。
これは傷の痛みと緊張の痛みが別だから起こることなんです。
足をひねったり、肉離れをおこすとキズが出来るわけですが、キズ自体の痛みと、二次的にキズの痛みで周りが緊張して発生する緊張の痛みがあります。
通常キズは程度にもよりますが、数週間で治ることが多いです。
治る見込みの期間を過ぎても痛みが続く場合は、緊張の痛みが残っていることが多いんです。(もちろん全てではありません)
しかし、キズが治れば痛みはおさまると考えている方が多いので、「キズはもう治っている」などと言われて治療が終了してしまうことがあるんですね。
損傷と痛みは別々に対処したほうが良さそう
キズが治れば痛みは必ずおさまるわけではありません。というわけで痛みは二種類ありますから、別々に対処したほうが良さそうです。
骨折や脱臼などしていて整復を要したり、固定をしていないと動いてしまう場合は固定をしますが、それ以外のケガについてはそれほど固定を必要としませんので、痛みの改善を優先したほうが良いでしょう。
キズの痛みは通常日が経つごとに回復していきますので心配いりません。
もう一つの痛みはキズに続いて筋肉が緊張して発生しますから、筋肉を積極的に柔らかくしていきます。
温めたり、痛みが強くならない程度に動かしたり、麻酔を打ったり、徒手施術をしたりです。
循環が良くなるとキズの痛みも治りが多少早まりますから、積極的に循環を良くしましょう。
対処が適切でない場合がある
発言を聞いていればわかると思いますが、残念ながらキズが治ると痛みが消えると思っている方が多いのが現状です。
私も以前はそうでしたが、学校ではそう習うんですよね。
痛みが残っているのに治っていると言われる・・・。
目に見えるキズだったら回復までの過程が見えますからそんなに心配しないと思いますが、捻挫や肉離れの場合、多くは目に見えないですから不安になってしまいますよね。
どうしたらいいんでしょうか。
そうならないために知識のアップデート
現状そのようなことになっていますので、残念ながら自分のカラダは自分で守るしかありません。
そのためには日本の痛み医療の現状を知り、痛みを知って自分で治してしまいましょう。
楽観的にいこう
痛みは長引けば長引くほど心理面の影響が強くなってくると言われています。
悲観的になっていると、痛みのコントロールが上手くできずに痛みが強くなったり、範囲が拡がったりするかもしれません。
痛みがある時に楽観的に、というのは難しいものですが、現状を知り、安心をすれば悲観的になることも無いかと思います。