心地よい眠りを取り戻すには、漸進的筋弛緩法が効果的かもしれない

睡眠障害は多くの人々が悩まされる問題です。

睡眠障害を改善するために、様々な方法が提案されていますが、その中でも「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」は非常に有効な方法とされています。

「漸進的筋弛緩法」は、もともと1920年代に米国の神経生理学者エドモンド・ジェイコブソン博士が「不安を少なくする」方法として創案したリラクゼーション法であり、それを不眠症の治療に応用したものです。

この方法では、身体の特定の筋肉に意識を向けながら、意図的に強く緊張をさせ、その後一気に力を抜いて脱力します。これを繰り返すことで、筋肉の疲労やストレスなどが緩和されることが期待されます。

また、「漸進的筋弛緩法」は臨床研究でも十分な効果が示されており、さまざまな心身症に対する認知行動療法のモジュールとして用いられています。