寝不足は痛みを強く感じさせてしまうそうです。
慢性的な痛みで悩んでいる方には睡眠障害が合併していることが非常に多く、睡眠障害や寝不足と痛みは関連していると考えられます。
ドイツのハイデルベルク大学のSigrid Schuh-Hofer氏らは、健常人において、全断眠(TSD)は全般的な痛覚過敏を誘発するとともに状態不安を高めることを示した。TSDは睡眠障害の痛覚過敏作用の病理学的機序を解明する疼痛モデルとして役立つ可能性がある、とまとめている。Pain誌2013年9月号(オンライン版2013年5月11日号)の掲載報告。
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膝の関節が腫れて痛む変形性膝関節症の人は、睡眠が足りないとより強く痛みを感じる。痛みにとらわれているとさらに強く痛みを感じる。良くないスパイラルがあるようだ。米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部を含む研究グループが、米国リウマチ学会(ACR)が発行する公式誌アースリティス・ケア・アンド・リサーチ誌オンライン版で2015年6月4日に報告した。
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全断眠(徹夜)は痛覚過敏を誘発したそうですね。
皆さんも寝不足や徹夜した後に体のどこかが痛かった経験あるでしょ?(笑)
痛いと寝られない。
寝られないから痛いのか。
慢性痛を抱えた方は睡眠障害を合併していることが非常に多いです。
痛い→動けない→障害→自尊心の喪失→うつ状態→孤立→ストレス→筋緊張→更に痛いの繰り返し、悪循環
痛みがあると交感神経優位になりますから睡眠障害になるのは想像しやすいですね。
痛みは早くどこかで断ち切らなければならない。
今までハードである骨や神経ばかり治療されていましたが、思ったような結果が出ず痛みを抱える方は減るどころか増えるばかりです。(腰痛患者数はこの20年で約1.5倍)
近年科学の進歩により慢性痛を抱える方は脳の前頭葉が萎縮することがわかってきたそうです。
痛みや感情をコントロールしていると言われている前頭葉の働きが低下すると扁桃体の働きがうまく調整できなくなり、少しの痛みでも強い痛みと感じやすくなってしまいます。
先日放送されたNHKスペシャル「キラーストレス」でもそのようなことが言われていたそうですが、今は過剰なストレスに対処しなければならない時代なのですね。
これからはハードである筋肉(筋膜)の治療とソフトである脳の治療、二本立てで行う必要があると思います。
- ソフトの治療→痛みを知る、ストレスの認知、対処
- ハードの治療→ポリモーダル受容器(痛みセンサー)の沈静化
運動、マッサージ、ストレッチ、整体、ブロック、アロマなど、あうものがあればなんでもいいと思います。
自分にあったものを見つけて、早く痛みを解消しましょう(^^)