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膝の痛みは本当に“変形”が原因なのでしょうか?
整形外科でレントゲンを撮り、
「変形性膝関節症ですね」
と言われたことはありませんか?
その言葉を聞いた瞬間、多くの方がこう思います。
・もう治らないのでは
・年齢だから仕方ないのでは
・このまま悪化するのでは
・いずれ人工関節になるのでは
しかし、ここで一つ知っておいてほしいことがあります。
膝の痛み=膝の変形とは限りません。
レントゲンの「変形」と痛みは一致しない
現在の研究では、
レントゲンの変形と痛みは必ずしも一致しない
ことが知られています。
例えば研究では
・膝に変形がある人でも痛みがない人がいる
・膝が痛いのに変形がほとんどない人もいる
という結果が報告されています。
実際、膝の画像所見は
症状とあまり相関しないことが多い
と報告されています。
また、40歳以上の健康な人でも
19〜43%に膝の変形所見が見つかる
という研究もあります。
つまり
変形がある=痛みの原因とは限らない
のです。
膝が痛いのに、膝が原因ではないこともある
膝の痛みで来院される方を拝見していると、
実際には膝ではなく
・太ももの筋肉
・お尻の筋肉
・股関節
・ふくらはぎ
などが原因になっていることがよくあります。
特に多いのが
筋膜性疼痛症候群(MPS)
と呼ばれる状態です。
筋肉の中にできた「トリガーポイント」が
膝に関連痛を出しているケースです。
この場合
膝に
・湿布
・注射
・電気治療
をしても改善しにくいことがあります。
痛みは「膝だけ」で起きているわけではない
現在の痛みの研究では、
痛みは
身体だけでなく脳や神経の影響も受ける
と考えられています。
例えば
・ストレス
・不安
・恐怖
・過去の痛みの経験
なども痛みに影響します。
海外のガイドラインでも
膝の変形性関節症の治療では
運動・教育・生活改善
が中心とされています。
つまり、
膝だけを治療するのではなく
身体全体を見ていくことが重要
なのです。
当院が膝の痛みで大切にしていること
当院では
膝が痛い=膝が原因
とは考えていません。
次のような視点から身体を評価します。
・筋膜性疼痛症候群(MPS)
・股関節や足首の動き
・身体の使い方
・筋肉の緊張
・自律神経の状態
膝は身体の一部です。
身体全体のバランスを整えることで
膝の痛みが改善していくケースは少なくありません。
実際によくあるケース
例えば、
60代女性の方。
整形外科で
「変形性膝関節症」
と言われ、
・ヒアルロン酸注射
・湿布
を続けていました。
しかし痛みは改善せず、
歩くのもつらい状態でした。
身体を詳しく調べると、
原因は膝ではなく
太ももの筋肉のトリガーポイント
でした。
そこを調整すると
膝の痛みは徐々に改善し、
現在は普通に歩けるようになっています。
このようなケースは
決して珍しくありません。
「変形だから仕方ない」と諦めないでください
膝の痛みの原因は
必ずしも
「軟骨がすり減ったから」
とは限りません。
実際には
・筋肉
・筋膜
・身体の使い方
・神経系
など、さまざまな要素が関係しています。
ですから
「変形だから仕方ない」
と諦めてしまう前に、
一度身体全体を見直してみることが大切です。
膝の痛みでお悩みの方へ
もしあなたが
・変形性膝関節症と言われた
・注射をしても良くならない
・歩くと膝が痛い
・階段がつらい
そんな状態でしたら
膝以外の原因が隠れている可能性があります。
膝の痛みでお悩みの方は
お気軽にご相談ください。






