
椎間板ヘルニアが無罪!?
「椎間板ヘルニアがあるから腰が痛い」
こう説明を受けたことのある方は少なくないでしょう。
しかし、椎間板ヘルニアが必ずしも腰痛の原因ではないことは、以前から多くの研究で示されています。
症状のない健常者にもヘルニアや椎間板変性が高頻度で見つかることが報告されているのです。
それでもなお、
「ヘルニア=痛みの犯人」
という図式は、なかなか消えません。
思い込みが症状を強めることがある
ある医師から聞いた話です。
腰痛でMRIを撮影し、椎間板ヘルニアが見つかった患者さんにその事実を伝えたところ、
説明後から徐々に足のしびれを訴えるようになったそうです。
もちろん、すべてが心理的要因というわけではありません。
しかし、
「神経が圧迫されている」
「悪いものが飛び出している」
という強いイメージは、不安を高め、身体の感覚に過敏になるきっかけになり得ます。
人間の脳は、信じたストーリーに沿って身体反応を強める性質を持っています。
まず見直すべきは“前提”
椎間板ヘルニアという画像所見と、
現在感じている痛みが本当に直結しているのか。
その前提を一度見直すだけで、症状が軽くなる方も実際にいます。
「構造の異常=痛みの原因」と決めつけないこと。
これが回復の第一歩になることもあります。
メディアでも取り上げられている
このテーマは、
ためしてガッテン
(2011年11月16日放送)でも紹介されました。
番組内では、椎間板ヘルニアが必ずしも痛みの主犯ではない可能性が取り上げられています。
しかし放送から年月が経っても、
「ヘルニア=痛みの原因」という認識は根強く残っています。
伝えることの重要性
画像所見を否定するのではありません。
大切なのは、
- 画像と症状は必ずしも一致しない
- 不安が症状を強めることがある
- 回復の可能性は十分にある
という事実を正しく伝えることです。
椎間板ヘルニアという診断に縛られ、必要以上に不安を抱える方が一人でも減ること。
それが、今求められていることではないでしょうか。



