重い病気を疑うべき危険信号(レッドフラッグ)
最後に腰痛におけるレッドフラッグ(危険信号)を載せておきます。
該当する項目があるからといって、必ずしも重い病気があるというわけではありませんが、決して見逃すことのできない病気が隠れている場合がありますので、下記レッドフラッグ(危険信号)に該当する項目がある場合、整形外科を受診してください。
接骨院や整骨院、整体院では検査はできませんから、整形外科です。
可能性のある病態 | 問診&身体検査 | 画像検査 | 血液検査 |
がん | がんの病歴 原因不明の体重減少 腰痛が1ヶ月以上持続 50歳以上 危険因子が複数存在 | MRI 単純X線撮影 単純X線撮影 単純X線撮影 単純X線撮影orMRI | ESR(赤血球沈降速度) |
脊椎感染症 | 発熱・薬物の静脈注射歴・最近の感染症 | MRI | ESR CRP(C反応性蛋白) |
馬尾症候群 | 排尿障害・起立困難/起立不能・便失禁・サドル麻痺 | MRI | 不要 |
椎体圧迫骨折 | 骨粗鬆症の病歴・ステロイド剤の使用歴・高齢者 | 単純X線撮影 | 不要 |
強直性脊椎炎 | 朝方のこわばり・体を動かすと緩和・交互に起こる臀部痛・夜間痛で目が覚める・40歳以下 | 単純X線撮影 | ESR CRP HLA-B27(白血球抗原の型) |
Chou R. et al, Ann Intern Med, 2007
ポイント
レッドフラッグ(危険信号)に該当する項目があった場合、整形外科で検査してもらう
当院では腰の痛みの改善方法を提案できます。
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