手のしびれ(痺れ)

埼玉県上尾市よりお越しのAさん。

20年以上前から両手のしびれに悩まされていました。

これまで何件もの医療機関を受診し、さまざまな検査を受けたそうですが、「特に異常なし」と言われたり、「原因不明」と説明されたり。結局ははっきりとした答えが見つからないまま、長い年月が過ぎてしまったとのことでした。

症状は夜間に強くなり、朝起きると手が使いづらい状態。
インターネットで調べるうちに、ご自身では「手根管症候群ではないか」と考えるようになったそうです。

しかし実際に観察していくと、手のひらには筋萎縮もなく、手根管症候群を示唆する典型的な所見も見られませんでした。

一方で、首周囲を確認すると――
胸鎖乳突筋は非常に硬く、軽い浮腫もあり、側屈の可動域は明らかに低下。さらに僧帽筋上部を圧迫すると、手のしびれが再現されました。

つまり、末梢神経の障害というよりも、頸部から肩周囲の筋・筋膜由来の関連症状が疑われる状態だったのです。

本日2回目の施術前に経過を伺うと、最初と比べて約5割ほど改善したとのこと。
表情も明るくなり、笑顔が見られました。

Aさん、良かったですね。
あと半分、一緒に整えていきましょう。


「原因不明」と言われた症状の背景

原因不明とされる痛みやしびれ。
あるいは、病名はついているものの症状と一致しないケース。

その中には、実際には筋肉や皮膚などの軟部組織由来であるものが少なくありません。

筋肉や筋膜の問題は、画像検査・血液検査・病理検査といった現代医学の「客観的指標」では捉えにくいという特徴があります。
そのため、臨床的には頻度が高いにもかかわらず、十分に認識されていないことが多いのです。

筋膜性疼痛症候群(MPS)という概念自体を、あまり重視していない医療者もまだ少なくありません。結果として「異常なし」と言われてしまうケースが生まれてしまいます。


視点を変えるという選択

症状が長引いているとき。
検査で異常が見つからないとき。

「治らない」と決めつけるのではなく、
視点を変えてみることもひとつの方法です。

体はひとつのシステムです。
骨や神経だけでなく、筋肉・皮膚・自律神経・心理的背景も含めて考えることで、糸口が見つかることもあります。

長く続くしびれや痛みでお悩みの方へ。
まだ試していない視点があるかもしれません。

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