症候性の変形性膝関節症が増加
米国で変形性膝関節症の急増が年齢と肥満に関係するかを研究。ひざ痛有病率は年齢、BMIとは無関係にこの20年間で大幅に増加し、肥満は原因の極一部に過ぎない事が示唆された。症候性変形性膝関節症は急増したが、レントゲン上の変形性膝関節症にこの傾向は見られなかった。http://annals.org/article.aspx?articleid=1033191 (annals of internal medicineより)
この20年間で膝の痛い方は急増したが、肥満は原因の極一部で、レントゲン上の変形性膝関節症は変化が無かった、ということですね。
勉強になりますね、私も痩せなくて良さそうですw
レントゲン上変形があっても痛くない方はたくさんいます。そもそも痛みは電気現象ですから、電気信号が発生しなければ痛みは発生しないと思います。(痛みセンサーの興奮)
ということはどこかで電気信号が発生しているということになりますが、多いのが関節包や靭帯、筋肉、皮膚に存在している侵害受容器、つまり痛みセンサーの興奮です。(侵害受容性疼痛)ですから、色々な治療をしても痛みが消失する方がいるわけです。筋肉の緊張がとれれば楽になるわけですから。
変形や軟骨の摩耗自体は電気エネルギーを生み出すわけではありませんから、それが痛みにつながるとは考えにくいわけです。
膝の痛みを抱えている方は大抵膝周囲の筋肉が硬くなったり、押すと痛みがあります。(トリガーポイント)これを柔らかくすることで、痛みが和らぐ方がたくさんいますよ。
家庭でできる対処であれば、膝周りの筋肉をマッサージすること、ももの筋肉をストレッチすることですね。後は痛くてもできる限り日常生活動作を維持して歩いてみる事が大事だと思いますよ。