痛みは数値化も視覚化もできませんから、他人からはその痛みは推し量る事はできません。
国際疼痛学会(IASP)では痛みを「不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。」と説明しています。個人の経験ということです。これでは他人がいくら頑張ってもその人の痛みがどの程度かなんて分かりませんね。
痛がっているのに仕事の同僚や家族、知人などから大したことないように言われたりするのは大変つらいものだと思います。その言葉がきっかけで更に痛みが強くなることだってあるでしょう。
日本人は我慢を美徳とするところがあるのでしょうか。「昔はそのくらいの痛みでは病院へ行かなかった。」はよく聞く言葉ですが。
痛みに関しては我慢はマイナスになることはあってもプラスになることはありません。痛みはなんとしても急性痛のうちに除痛すべきなのです。(慢性痛は治らないという意味ではないですよ)
痛みは見えないわけですから、痛がっているのに「大したことない」などとひどい言葉を投げかけるのはいかがなものかと思います。
痛みがある方にとってはそれこそ一大事なのですから。