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怪我の後、なぜ痛みが長引くのか?
捻挫や骨折などの怪我は、通常であれば時間とともに回復していきます。
画像上も「異常なし」「骨はついている」「靭帯も修復している」と言われているのに、痛みだけがいつまでも残る。
このようなケースは決して珍しくありません。
その背景に、神経や反射系の過敏化が関与している可能性があります。
こんな症状はありませんか?
痛みが続いている部位をよく観察してみてください。
- 皮膚の色が左右で違う(赤い・紫っぽい・白っぽい)
- 不自然な光沢がある
- 健康な側と比べて腫れている
- 毛が濃くなった/増えている
- 爪の伸び方や質が変わった
- 関節の動く範囲が著しく狭い
- 軽く触れただけで強い痛みを感じる(アロディニア)
このような所見がある場合、
複合性局所疼痛症候群(CRPS)の可能性があります。
CRPSとは何か?
CRPSは、外傷や手術後などをきっかけに発症し、
もともとの怪我の程度と不釣り合いな強い症状を示す疾患です。
代表的な症状は:
- 強い持続痛
- 浮腫(むくみ)
- 皮膚血流の変化
- 皮膚の色調変化
- 発汗異常
- 多毛
- 爪の変化
- アロディニア(触れるだけで痛い)
交感神経系の異常興奮が関与していると考えられていますが、
なぜ一部の方に起こるのかは、まだ完全には解明されていません。
TypeⅠとTypeⅡの違い
CRPSには大きく分けて2つのタイプがあります。
■ CRPS TypeⅠ
明らかな神経損傷を伴わないもの。
以前は「RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)」と呼ばれていましたが、
現在は国際的にCRPSという名称が推奨されています。
■ CRPS TypeⅡ
神経損傷が明確に存在するもの。
いわゆる「カウザルギー」に相当します。
改善の可能性について
CRPSでは、関節や軟部組織の反射機能の異常が関与しているケースも多く、
適切な評価と介入により改善が見られることも少なくありません。
当院では、
- CRPS TypeⅠ:対応可能
- CRPS TypeⅡ:対象外
とさせていただいております。
「もう治らない」と決めつける前に
怪我は治っているのに痛みだけが残っている。
その状態は、必ずしも「気のせい」でも「根性不足」でもありません。
神経系や反射系の過敏状態という視点で見直すことで、
新たな選択肢が見えてくることがあります。
詳しくは当ブログ
「捻挫後にいつまでも続く痛み」もあわせてご覧ください。
お悩みの方は、一度ご相談ください。



