思い込みが強いと治りづらいかも?

人の思い込みは強すぎると体に影響します。

例えば腰椎椎間板ヘルニアで神経を圧迫されているから痛いと思い込んでいて種々の治療を受けるのと、実は腰椎椎間板ヘルニアは健常者にもたくさんあり、生理学では神経を圧迫して痛みが発生するとは証明されていないこと、実は筋肉や靭帯皮膚の痛みセンサー(ポリモーダル受容器)が興奮して痛みがでているのがとても多いことなどを理解して治療を受けるのでは治療に対する反応や経過が全く違います。多くの方を見ていてそう思います。

もちろんこれにはプラシーボ効果なども加わるからですが。

人間の思い込みの力は強い、例えばこんな話があります。

思い込むとやけどする

ニューヨークのコロンビア大学医学部のハーバート・スピーゲルが実験したことだ。イマジネーションの実験で、米軍のある伍長を被験者にした。氏はこの被験者に催眠術をかけて催眠状態にしたうえで、被験者の額にアイロンで触れると宣言した。しかし実際にはアイロンのかわりに鉛筆の先で被験者の額に触れただけだった。しかしその額に触れた瞬間、被験者は「熱い!」と叫んだ。そしてみるみるうちに額にはヒブクレができ、かさぶたができた。この実験はその後4回繰り返されたが、いずれも全く同じ結果が得られた。

心の潜在力プラシーボ効果」より

思い込みでやけどをする。不思議な現象ですね。

「治る」と信じることでプラシーボ効果が発生するように、「治らない」と思い込むことでノーシーボ効果が発生する。

変な思い込みをしていませんか?

体の痛みやしびれは多くが筋肉や靭帯皮膚由来のものです。もちろん全ての方がそれで解決するわけではありませんが、多くの方は治療して痛みが軽減するとそれをきっかけに治っていくものです。

自分から積極的に治療に参加するのがとても大事だと思います。もし思い込みが強いようなら痛みに対する知識を習得してみましょう。それだけで治っていく方がいますよ。

痛みは個人の経験ですから。

痛みの定義(IASP)

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

国際疼痛学会

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