さいたま市よりお越しのAさん、3年前より右膝の内側に痛みがあります。
医療機関でレントゲン検査したところ、変形性膝関節症と言われました。
歩き始める時や、正座した時に痛みが走ります。
来院時少し腫れていましたが、その他は特に問題ありませんでした。
Aさんは反応がよく、その場で痛みが軽減して歩きやすくなったそうです。
・変形しているから痛い
・軟骨がすり減っているから痛い
・関節がズレたり、ゆがんでいるから痛い
・筋力が無いから痛い
これらは間違った考え方、思い込みです。
・13歳から76歳の無症状の膝をMRI撮影し、加齢に伴う半月板の変性と変形性膝関節症との関連を調べた研究では、半月板の変性は加齢と共に増加し、60歳以上では41,7%に内側半月板の断裂を示した。
(加茂整形外科様HP http://goo.gl/do7vy9 )
50歳以上の膝MRI、89%に何らかの異常所見
PubMed https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22932918
変形性膝関節症患者180名を関節鏡手術群、関節内洗浄群、模擬手術群に割付けたRCTによると、関節鏡手術の成績は2年間にわたって模擬手術と同等だった。
THe NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa013259
この様に、無症状の膝をMRI撮影してもかなりの効率で「異常所見」が発見されます。変形していても痛みが無い方がたくさんいます。変形していなくても痛い方がたくさんいます。この方々の違いって一体なんでしょうね。
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