待ちを歩くと懐かしい曲や香りが・・・
その途端、過去に経験した時間や場所の記憶を鮮明に思い出す。
そんな経験は誰もがしているのではないでしょうか。
この現象を科学者は「メンタル・タイムトラベル」とよんでいます。
メンタル・タイムトラベルの状態になると脳内のドーパミン分泌量が増加するそうです。
この効果は何らかの報酬の働きをしているのではないかと考えられていますが、詳しくはまだわかっていません。
ドーパミンとは脳内物質で、側坐核、前頭連合野などを活性化しています。
慢性的な痛みで悩んでいる方は脳内の機能が低下していると言われています。
側坐核という場所は痛みの制御に関係している部分ですが、体の組織に何らかの異変が起こると信号が脳に伝えられますが、これに側坐核が反応します。
すると痛みを抑える信号が送られ、痛みが抑えられるわけですが、慢性的なストレスなどが加わると側坐核の働きが悪くなってしまします。
側坐核などの働きが悪くなってしまった結果、痛みを強く感じるようになってしまうのですね。
ですから、慢性的な痛みで悩んでいる方は嬉しいこと、楽しいことを積極的に行う。懐かしい曲を聴いたりしてメンタル・タイムトラベルを経験してドーパミン分泌を促進して脳を活性化することが大切かもしれませんね。