腰痛はなぜ起こるのか ― 体の仕組みから考える腰痛

腰痛はなぜ起こるのか ― 体の仕組みから考える腰痛

腰痛とは

腰痛は日本でも非常に多い症状の一つです。

厚生労働省の調査でも、腰痛は多くの人が経験する症状として知られています。

しかし腰痛の多くは、レントゲンやMRIなどの検査をしても
はっきりした原因が見つからないことが少なくありません。

このような腰痛は一般的に
「非特異的腰痛」
と呼ばれています。

つまり、腰痛の多くは

  • 骨折
  • 腫瘍
  • 感染

などの深刻な病気ではなく、
体の使い方や筋肉の緊張などが関係していることが多いと考えられています。

腰痛の多くは原因が特定できない腰痛です

腰痛というと

  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 坐骨神経痛

などの病名を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし実際には、腰痛の多くは検査をしてもはっきりとした原因が特定できないことが知られています。

このような腰痛は

非特異的腰痛

と呼ばれています。

研究では、腰痛の**約85〜90%**がこの非特異的腰痛とされており、骨や椎間板の異常だけでは説明できないケースが多いとされています。

こうした腰痛では

  • 筋肉の緊張
  • 体の使い方
  • ストレス
  • 生活習慣

などが関係していることがあります。

体の仕組みを理解すると、腰痛に対する不安が和らぎ、症状が楽になることも少なくありません。

体の仕組みから考える腰痛

腰が痛くなると、多くの人は
「腰が壊れたのではないか」
「椎間板や骨に問題があるのではないか」
と考えます。

しかし実際には、腰痛の多くは骨や椎間板の問題だけでは説明できません。

体の仕組みを知ると、腰痛の見え方は大きく変わります。

このページでは、腰痛の原因や体の仕組みについて分かりやすく解説します。

腰痛の主な原因

腰痛は一つの原因で起こるとは限らず、さまざまな要因が重なって起こることがあります。

例えば次のようなものです。

姿勢や体の使い方

長時間のデスクワークや同じ姿勢が続くと、腰まわりの筋肉に負担がかかりやすくなります。

筋肉の疲労や緊張

体を使いすぎたり、逆に動かなすぎたりすると、筋肉が緊張し腰痛の原因になることがあります。

ストレス

精神的なストレスも筋肉の緊張を高め、腰痛に関係することがあります。

外傷

転倒やスポーツなどによるケガが原因になることもあります。

病気

まれですが、腫瘍や感染などの病気が原因になる場合もあります。

このように腰痛は
体の使い方・筋肉・ストレスなどさまざまな要因が関係していることが多いのです。

腰痛の代表的な病名

腰痛という症状の背景には、いくつかの病名が付くことがあります。

例えば次のようなものです。

  • ぎっくり腰(急性腰痛)
  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 坐骨神経痛

ただし、これらの病名がある場合でも
必ずしもそれが痛みの原因とは限らないこともあります。

実際には画像検査で異常が見つかっても、痛みのない人も少なくありません。

腰痛と筋肉の緊張(MPS)

腰痛というと骨や椎間板の問題を想像する方が多いのですが、
実際には 筋肉の緊張が原因になっている腰痛も少なくありません。

長時間同じ姿勢を続けたり、体を使いすぎたり、ストレスが続いたりすると、
腰やお尻の筋肉が強く緊張することがあります。

このように筋肉が緊張して痛みを起こす状態は

筋膜性疼痛症候群(MPS)

と呼ばれています。

MPSでは、筋肉の中に「トリガーポイント」と呼ばれる硬くなった部分ができ、
そこが刺激されることで腰やお尻、太ももなどに痛みが出ることがあります。

レントゲンやMRIでは異常が見つからないことも多いため、
原因が分からない腰痛として扱われることもあります。

しかし筋肉の緊張が関係している場合、
体の使い方や筋肉の状態を整えることで楽になることも少なくありません。

腰痛が長引く理由

腰痛が長引く理由の一つに、
不安や恐怖があります。

「腰が壊れているのではないか」
「動くと悪化するのではないか」

このような不安があると、体は無意識に筋肉を緊張させてしまいます。

筋肉の緊張が続くと、痛みも続きやすくなります。

つまり

恐怖や不安が痛みの燃料になることがあるのです。

体の仕組みを理解すると、この不安が和らぎ、痛みが軽くなることも少なくありません。

当院の考え方

当院では腰痛を単なる「故障」としてではなく、
体の仕組みの変化として考えています。

多くの腰痛は

  • 筋肉の緊張
  • 体のセンサーの働き
  • ストレス
  • 生活習慣

などが関係していることがあります。

体の仕組みを理解し、体のバランスを整えていくことで、症状が軽くなることも多くあります。

当院は
症状から自立することを目指す場所です。

体の仕組みを知り、安心して体を使えるようになることを大切にしています。

関連記事

腰痛についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ

腰痛というと「腰が壊れた」と考えがちですが、実際にはそうとは限りません。

体の仕組みを知ることで、不安が減り、体は少しずつ楽になっていくことがあります。

体の仕組みを知ると、腰痛の見え方は変わります。

医療機関の受診が必要な腰痛(レッドフラッグ)

次のような症状がある場合は、重大な病気が隠れている可能性があります。
医療機関での検査をおすすめします。

■レッドフラッグ(生物学的危険因子)

・年齢が20歳以下か、55歳以上
・最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)
・進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係)
・胸部痛
・悪性腫瘍の病歴・長期間にわたる副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の使用歴
・非合法薬物の静脈注射
・免疫抑制剤の使用
・HIV陽性
・全般的な体調不良
・原因不明の体重減少
・腰部の強い屈曲制限の持続
・脊椎叩打痛
・身体の変形
・発熱
・膀胱直腸障害とサドル麻痺(馬尾症候群の疑い)

※このような症状がある場合は医療機関を受診してください。

一般的な腰痛治療

西洋医学(病院・整形外科など)での治療方法

  1. 安静
    一昔前までは腰痛になったら安静などと言われていましたが、現在ではそのような考え方は変わり、余程の激痛でない限り日常生活の動作をできるだけ維持するようにした方が回復が早いと言われています。
  2. 薬物療法
    内服薬(痛み止め、筋弛緩剤など)
    外用薬(冷・温湿布、軟膏など)
  3. 装具療法
    コルセットや骨盤ベルトなど
  4. 理学療法
    温熱療法、干渉波療法、超音波療法、牽引療法など
  5. 神経ブロック療法
    神経ブロック療法とは、神経や神経の周りに麻酔薬を注射して、痛みを改善する方法です。麻酔薬が神経に作用して痛みの伝わる信号をブロックすることで痛みを取り除きます。痛みが緩和されることで血の流れがよくなり、筋肉の緊張も軽減します。

    神経ブロック療法にはいくつか種類がありますが、主なものは以下の通りです。
  6. 星状神経節ブロック
    首の付根、鎖骨の内側のすぐ上辺りにある「星状神経節」という交感神経の集まりに局所麻酔薬を注射して交感神経の機能を一時的に抑える方法です。
  7. 硬膜外ブロック
    硬膜外ブロックは腰の辺りに行う注射ですが、脊髄を覆う硬膜の外側にある硬膜外腔に麻酔薬を注射して神経の炎症を抑えて痛みを改善する方法です。
  8. トリガーポイントブロック療法
    トリガーポイントとはそのままですが引き金点という意味です。運動器に発生する多くの痛みやしびれは筋膜性疼痛症候群(トリガーポイント)で、筋肉や靭帯を押すと強く痛んだり、症状を再現できる場合があります。トリガーポイントブロックは筋肉の圧痛点に直接局所麻酔薬や生理食塩水、鎮痛剤を注射し、痛みを取り除きます。

※トリガーポイントブロックに関しては私も所属している日本整形内科学研究会(旧筋膜性疼痛症候群(MPS)研究会)のホームページをご覧ください。

日本整形内科学研究会  https://www.jnos.or.jp/

手術

一昔前までは手術といえば患部をメスで大きく切り開いて行うものが主流でしたが、近年の医療技術向上により、現在は内視鏡を使った体に負担の少ない手術などもでてきました。

  1. 椎間板切除術(ラブ法)
    腰椎椎間板ヘルニアで最も行われている手術方法です。
    椎間板ヘルニアがある位置の背中を5センチほど切開し、奥にあるヘルニアの塊を切除して取り除きます。
  2. 経皮的髄核摘出術・経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)
    椎間板ヘルニアに行われる手術方法です。椎間板の中身を摘出することで、ヘルニアの圧力を下げて、神経への圧迫を軽減させる方法です。
  3. 脊椎固定術
    腰椎が不安定な状態になっている場合、固定器具を用いて骨が動かないように固定する手術です。
  4. 分離部修復術
    腰椎分離症・すべり症などで脊椎の一部が骨折して離れている場合に分離している部分をつないで固定する手術方法です。
  5. 椎体置換術
    脊椎を構成している椎体を置換する手術方法です。
  6. その他手術
    骨棘切除術、経皮的椎体形成術、骨切り術など

当院の腰痛への施術

腰痛というと骨や椎間板の問題を想像する方が多いのですが、実際には筋肉の緊張や体の使い方が関係していることも少なくありません。

当院では腰痛を単なる「故障」としてではなく、体の仕組みの変化として考えています。

腰痛の背景には

  • 筋肉の緊張
  • 体の使い方
  • ストレス
  • 生活習慣

などが関係していることがあります。

そのため当院では

  • 体の状態の評価
  • 筋肉や筋膜への施術
  • 体の使い方の調整
  • 痛みの仕組みの説明

などを組み合わせながら、体が本来の状態を取り戻すことを目指します。

体の仕組みを理解し、安心して体を使えるようになることを大切にしています。

あなたは今の状態に満足していますか?

痛みなどの症状は様々な原因で発生します。
自己判断はせずに必ず専門家の指示を仰ぎましょう。

おおしま接骨院では独自の施術法や気功、ヒプノセラピー、カウンセリングなどを駆使し、悩みの解決を目指しています。