認知のゆがみとは?
まず、認知のゆがみとは何でしょうか?
認知の歪みとは、「物事の捉え方」に「歪み」があるとされていることをいいます。
例えば、自分や他人、状況などに対して過度に否定的だったり、一面的だったり、極端だったりするような思考パターンです。
認知の歪みは、心理的なストレスや不安を引き起こしたり、自己効力感や自尊感情を低下させたりすることがあります。
また、身体的な症状にも影響を与える可能性があります。
例えば、統合失調症を抱えながら慢性腰痛に悩む利用者に対して行われた研究では、
- 利用者は、「腰が痛くて動けない」「薬も効かない」「どうせ治らない」というような認知の歪みを持っていました。
- その結果、「腰痛」は「苦しみ」や「無力感」を象徴するものとして強化され、「生きる意味」や「希望」を失ってしまっていました。
- しかし、「温かい人間関係」を築くことで、「心的ストレス」が解消され、「腰痛」への「恐怖感」や「拒否感」が減少しました。
- さらに、「リハビリテーションプログラム」に参加することで、「身体能力」と「自己効力感」が向上し、「腰痛」という「現実」と向き合うことができるようになりました。
このように、認知の歪みは腰痛に関係している可能性があります。
しかし、それは必ずしも一方通行ではありません。
認知の歪みを改善することで、腰痛も改善する可能性があります。
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