私もあなたも変形性関節症

栃木県からお越しのAさん。
以前より両膝に痛みがあり、整形外科で変形性膝関節症と診断されていました。

当院に来院される2〜3週間前から痛みが増悪。
ホームページをご覧になり来院されました。
(掲載許可はいただいております)


変形はある。でも痛みはどうか?

来院時、膝には変形と屈曲制限がみられました。

1回目の施術後は「帰りは軽かった」とのこと。
しかし翌朝には再び痛みが出現。

2回目の施術で急激に改善し、
本日来院時には「内側に少し張り感が残る程度」とのことでした。

客観的には施術継続の必要性は高くありませんでしたが、
ご本人の希望もあり本日は施術。
今後は経過観察予定です。


変形=痛みではない

大切なのはここです。

変形があることと、痛みがあることは同義ではありません。

加齢とともに関節の変性は誰にでも起こります。

実際に、

  • 50歳以上の男性の約8割に腰椎の変形所見
  • 同年代女性の約4分の3に膝関節の変性所見

が確認されたという報告があります。

さらに、

  • 50歳以上の膝関節をMRIで調べると、89%に何らかの異常所見

というデータもあります。


手術とプラセボ

変形性膝関節症患者180名を

  • 関節内洗浄群
  • 関節鏡手術群
  • 模擬手術群

に分けて2年間追跡した研究では、

関節鏡手術の成績は模擬手術と同等

という結果が報告されています。

つまり、

「見た目を整えること」と
「痛みが改善すること」は必ずしも一致しないのです。


では何が痛みを作るのか?

変形は“背景所見”であることが多く、

実際の痛みには

  • 侵害受容性要素(受容器の興奮)
  • 痛覚変調性要素(神経系の過敏化)

が関与している場合が少なくありません。

関節周囲の受容器が過敏になれば痛みは出ますし、
落ち着けば変形があっても痛みは消えます。


私もあなたも変形性関節症

年齢を重ねれば、
誰もが何らかの変形所見を持つ可能性があります。

だからこそ、

画像に振り回されないこと。

痛みがどの要素から生じているのかを見極めること。

それが、
過度な不安や不要な介入を減らす第一歩だと考えています。

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